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白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
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Thu 19 , 19:52:20
2024/12
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Thu 16 , 21:45:34
2010/12
追記にサナダテ前提の佐助と伊達の会話。
非常に短いです。


・サナダテ前提というけれど、むしろサナ→ダテかも。伊達は自分の真田に対する感情をつかみかねてる。
・一応、戦国設定です。

「幸村ってよ」
「ん?」
「あんたに対してだけやたら厳しいよな。やさしくないっつーかよ」
「…なにそれ、いやみ?」
「いいや、そうじゃなくて」

政宗は幸村の特別だ。戦うときには一切の遠慮もしないくせに、平生は幸村は政宗を宝物のように扱う。いとしくてしょうがないという目で見つめてとろけるように甘く微笑み、そして不器用ながらも全身で愛を叫ぶ。
それに対して、政宗が幸村のことをどう思っているのか佐助は知らない。
特別であることはわかる。大事に思っているのだろう、ということもわかる。だが、その思いが幸村の抱くそれと同じなのか。それが、わからない。政宗は幸村を拒まないが、いくさば以外の場所で自ら幸村を求める政宗を見たことがないからだ。

「…あんなに大事にされるよりも、俺は、あんたみたいに扱われる方がよかった、と思って」
「?」
「俺は深窓の姫君じゃないんだからあんなに大事にされても居心地が悪いだけだ。いっそ、あんたに接するみたいにいくらかぞんざいな方が俺も気が楽だ」
「あー」
「それに…」
わずかに言いよどむ政宗に視線で先を促すと、政宗は少し眉根をよせて言った。

「あいつにとって大事なものは俺だけじゃないけど、あいつがあんなに気安く接するのはあんただけだから、そっちのほうがずっと、うらやましい」
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