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白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
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Tue 16 , 21:42:25
2009/06
・サナダテ
・現代
・佐助と政宗が女の子
(ちなみに、真田はでてきません)



「結局のところ、伊達ちゃんにとって旦那ってなんなの?」
モンブランのてっぺんに乗っている栗をフォークでつつきながら佐助が言った。
「Ahー…そうだな」
優雅なしぐさでティーカップをソーサーに戻しながら、政宗がこてりと首をかしげる。
「たとえるなら、コレかな」
白い手がつと皿に添えられた銀色のフォークを取り上げ、クリームにつつまれたケーキの上で輝くイチゴを刺した。
「イチゴ?」
「正確には、『ショートケーキの上に乗ったイチゴ』だな」
同性の佐助でさえ思わず見惚れてしまうような妖艶な笑みを浮かべ、政宗はイチゴの先端に軽く歯を立てた。
「そのココロは?」
政宗の紅い唇に赤いイチゴが収まる様子になんとなく目のやり場に困りながらも、佐助は妙にドキドキして目が離せなかった。


「ないならないでもこのケーキはうまいけど、てっぺんにイチゴが乗ってたらもっとドキドキするし、うまそうに見えるだろ?イチゴの赤がクリームの白を引き立たせてくれる。
それと同じで、あいつのいない人生もそれはそれで悪くはないものなんだろうけど、あいつがいたらもっと楽しいし、もっと幸せになれる。あいつがいるから、人生も悪くない…どころか、いいもんだって思えるんだ」


からかってやろうと思っていたのに、政宗があんまりにも嬉しそうに笑うものだから。
「…お幸せに」
肩をすくめて、来月に式を挙げる親友と、ここにはいない幼馴染で弟のような青年に祝福の言葉を投げることしかできなかった。
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更新はまったり遅いですが、徒然なるままに日記やら突発でSSやら書いていく所存ですのでどうぞヨロシク。
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