本日の更新

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拍手文更新
・サナダテ「むかしはものを」
・チカダテ「ゆくへもしらぬ」
・サスダテ「いつみきとてか」

今回は百人一首にとられている和歌をモチーフにしたお話です。個々のつながりはありません。

・旧拍手文収納

むかしはものを（サナダテ）

モチーフとした和歌→
あひ見ての　のちの心に　くらぶれば　昔は物を　思はざりけり

政宗に出会って、その想いが何なのかも知らぬままに惹かれる幸村。かつてあの人を知らない世界で平気で生きていただなんて信じられない！

百人一首をモチーフにして書こう。と思ったときに、サナダテで真っ先に思いついたうたがこれでした。政宗にとっても幸村にとっても、二人の出会いは彼らの世界を変えてしまうくらいに大きな出来事だったと思うのです。


ゆらのとを（チカダテ）

モチーフとした和歌→
由良の門を　渡る舟人　舵を絶へ　行方も知らぬ　恋の道かな

互いに互いが好きで、でも実らないと諦めて自分に言い聞かせていたのに、実ってしまった。実ったところであだ花。何にもならない、どこにもいけない、けれど捨てられない。そんな恋。

これは私の大好きなうた。舟・舵のワードから、チカダテでいつか書きたいな、と思っていたもの。短いですが書けて満足です。戦国に限らず恋はいつだって行方が知れないものです。


いつみきとてか（サスダテ）

モチーフとした和歌→
みかの原　わきて流るる　いづみ川　いつみきとてか　恋しかるらむ

一方的に俺が彼を知っているんだと思っていた。一方的に俺が彼に恋しているのだと思っていた。忍にあるまじき感情、だなんて自嘲していた。でも、もしかして、もしかすると？

モチーフとするのにいい和歌がないかなーと本を見ていたところ目に付いたのがこれでした。そして、このうたを見て思いついたのがこのお話。三句目から四句目へのことばの流れが好きなうたです。