白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
Fri 22 , 10:01:59
2009/05
非常にがんばって仕上げた英語のえげつない課題の提出が1週間延びました。
嬉しいけれど、昨夜…というか、今朝?の私のがんばりを返せって感じです。ほかにも新型インフルの余波がさまざまなところで襲ってきておりまして、予定を狂わされっぱなしです。うあー、複雑な気分だ。
とりあえずこの鬱憤を創作活動に費やしたいと思うけれどそれ以上に自分の萌えを補填して終わる気がします。久しぶりにネットサーフしまくりたいです。
嬉しいけれど、昨夜…というか、今朝?の私のがんばりを返せって感じです。ほかにも新型インフルの余波がさまざまなところで襲ってきておりまして、予定を狂わされっぱなしです。うあー、複雑な気分だ。
とりあえずこの鬱憤を創作活動に費やしたいと思うけれどそれ以上に自分の萌えを補填して終わる気がします。久しぶりにネットサーフしまくりたいです。
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Fri 22 , 05:01:28
2009/05
えげつない英語の課題が終わりました。がんばった自分。ルーズリーフに下書きは完成していて、手直しを加えつつワードに打ち込むだけの作業だったのでこんな時間まで起きている必要はなかったはずなのに、やり始めたのが3時という限りなくアホな行動のせいでなんだか東の空が明るいです。わあ、きれいな朝焼け☆
えーっと、疲れてたのでご飯を食べた後に寝てしまいまして、目が覚めたらこの時点で0時。で、そっからさっさとやればいいのにまあいろいろやっておりまして…追い詰められなきゃやる気がでないにもほどがある。もうちょっと自分を大切にしてあげよう。しかも、出来上がったレポートの仕上がりがしょんぼりなクオリティ。あー、でもいいや。とりあえず1限に遅刻しないことを祈ります。場合によっては、明日は1限が終わったら家に帰って寝て、それからまた学校行って英語とかの授業を受けます。
っていうか、日記かいてないでさっさと寝ろという話ですね。
えーっと、疲れてたのでご飯を食べた後に寝てしまいまして、目が覚めたらこの時点で0時。で、そっからさっさとやればいいのにまあいろいろやっておりまして…追い詰められなきゃやる気がでないにもほどがある。もうちょっと自分を大切にしてあげよう。しかも、出来上がったレポートの仕上がりがしょんぼりなクオリティ。あー、でもいいや。とりあえず1限に遅刻しないことを祈ります。場合によっては、明日は1限が終わったら家に帰って寝て、それからまた学校行って英語とかの授業を受けます。
っていうか、日記かいてないでさっさと寝ろという話ですね。
Tue 19 , 22:55:02
2009/05
書きたいお話がたくさんあるのに英語の課題がえげつなすぎて書いている時間がない管理人です。ちなみに英語力の低さには定評があります☆
どーでもいい話ですが、ついさっきハッブル宇宙望遠鏡をハッスル宇宙望遠鏡と読み間違えてなんだか何もやりたくない気分になりました。
とりあえず書きたいなあと考えているもの。あるいは妄想しているもの。
・和歌をテーマにしたチカダテ。んー、今妄想してる感じだとシリアス甘で短めです。
・朝顔、紫陽花、梔子、都忘れあたりをテーマにして何か書きたいなあ。
・小十郎と梵天丸のお話で書きかけのものがあるので完成させたいです。
・ネタにすることはないような気もしますが、赤犬はおいしいらしい、という話を友人としていて、赤犬=幸村と変換していた自分がいました。
・もうひとつ使う予定もないどうでもいい話なのですが。猫は赤いものを認識できないらしいので、政宗様が猫になると、つねにサナダテは目隠しプレ…げふんげふん、政宗様は幸村を認識できないのだな、と考えてから衣装が赤いのであって幸村の全身が赤ではないのだと気づきました。
・主従逆転ネタとかもやってみたいなあ。(→こじゅまさ)
・主幸村×従者(忍でもオッケー)政宗もなかなかです。ついでに年齢逆転もいいかも。
・主佐助×従者(忍でも…)政宗も悪くはないかもしれません。
・主元親×従者以下略な政宗は激しく滾る恐れがあります。
・タイトルを歌舞伎から拝借して『忍夜恋曲者』(しのびよるこいはくせもの)という題でサスダテを書きたいなあ、と思いました。内容は多分まったくの別物になるでしょう。
以下、女体化の妄想なので苦手な方はご注意を!
・カクテルをテーマにした話を書きたいと思います。ネタが思い浮かんでちょっと調べてみたら面白かったので。バーテンダー佐助と女の子政宗。で、カップリングは…チカダテもこじゅまさもサナダテも、サスダテだっていけます。それぞれのパターンを書いてみたいです。全部は無理でもどれかひとつくらいは書いてみたいです。
・『菊千代抄』という短編小説がございまして、それをもとねたとして、小十郎×♀政宗の話を書きたいです。
・能の『恋重荷』(こいのおもに)をもとにして書きたいなあ、と妄想してました。キャラクター的には無双のサナダテがしっくり来る気がするのですが…できればBASARAキャラで書きたいのでもうちょっと考えます。ついでに、『恋重荷』そのままにすると悲恋になってしまうのでアレンジしてハッピーエンドにしたいです。
どーでもいい話ですが、ついさっきハッブル宇宙望遠鏡をハッスル宇宙望遠鏡と読み間違えてなんだか何もやりたくない気分になりました。
とりあえず書きたいなあと考えているもの。あるいは妄想しているもの。
・和歌をテーマにしたチカダテ。んー、今妄想してる感じだとシリアス甘で短めです。
・朝顔、紫陽花、梔子、都忘れあたりをテーマにして何か書きたいなあ。
・小十郎と梵天丸のお話で書きかけのものがあるので完成させたいです。
・ネタにすることはないような気もしますが、赤犬はおいしいらしい、という話を友人としていて、赤犬=幸村と変換していた自分がいました。
・もうひとつ使う予定もないどうでもいい話なのですが。猫は赤いものを認識できないらしいので、政宗様が猫になると、つねにサナダテは目隠しプレ…げふんげふん、政宗様は幸村を認識できないのだな、と考えてから衣装が赤いのであって幸村の全身が赤ではないのだと気づきました。
・主従逆転ネタとかもやってみたいなあ。(→こじゅまさ)
・主幸村×従者(忍でもオッケー)政宗もなかなかです。ついでに年齢逆転もいいかも。
・主佐助×従者(忍でも…)政宗も悪くはないかもしれません。
・主元親×従者以下略な政宗は激しく滾る恐れがあります。
・タイトルを歌舞伎から拝借して『忍夜恋曲者』(しのびよるこいはくせもの)という題でサスダテを書きたいなあ、と思いました。内容は多分まったくの別物になるでしょう。
以下、女体化の妄想なので苦手な方はご注意を!
・カクテルをテーマにした話を書きたいと思います。ネタが思い浮かんでちょっと調べてみたら面白かったので。バーテンダー佐助と女の子政宗。で、カップリングは…チカダテもこじゅまさもサナダテも、サスダテだっていけます。それぞれのパターンを書いてみたいです。全部は無理でもどれかひとつくらいは書いてみたいです。
・『菊千代抄』という短編小説がございまして、それをもとねたとして、小十郎×♀政宗の話を書きたいです。
・能の『恋重荷』(こいのおもに)をもとにして書きたいなあ、と妄想してました。キャラクター的には無双のサナダテがしっくり来る気がするのですが…できればBASARAキャラで書きたいのでもうちょっと考えます。ついでに、『恋重荷』そのままにすると悲恋になってしまうのでアレンジしてハッピーエンドにしたいです。
Sun 17 , 22:25:56
2009/05
少し前の出来事で親に対して腹を立てていることがありまして。
だから、今日、電話がかかってきたときにすごくそっけない態度でおりましたら「大丈夫?疲れてる?元気ない?」と心配されてしまい、ものすごく申し訳ない気分になりました。
用事がなければ基本的にメールも電話もしません。特に電話は、用事があるとき以外にはかかってきません。仲が悪いとかではなく(むしろ仲はいい)ただたんにものぐさなだけなのです。今回も例のごとく用事があったから電話をかけてきたわけですが、前回の電話で腹を立てたのを思い出し、必要以上にそっけない、いやな態度をとってしまいました。根にもつというか…ひとつのことをひきずってしまうタイプなのです。
友達に対してならば「ああ、別に全然気にしてないよ!大丈夫だよー!」と二心なく言えるのですが、家族という気安さが裏目に出たのでしょうか。離れて暮らす家族だからこそ心配させたくないのに…。
などと真剣に反省し、なるべくいつものように話そうと心がけていたら、母上が言いました。
「そういえば、お父さんがまめに戦国BASARAのアニメ、録画してるみたいよー」
!!!
あの、ほんと。
本当にいやな態度とってすみませんでした。
本気で反省してます。ごめんなさい。
特に頼んだわけでもないのですが、私がBASARAを好きなことを知っていて、録画していてくれたみたいです。深夜にやっているので起きているのが面倒で結局、2話までしか見ていないのです。見たいなーとか思いつつ思うだけで終わっていたのです。母上はすでに父上と一緒に見たらしく「いろいろすごいよね、あの感覚」などと言って笑ってました。
持つべきものは理解のある家族です。
それにしても…うああぁぁあ!!!父上、本当にごめん!
前回電話で話してから今日まで、そのときのことを思い出すたびにイライラしていた心の狭い自分が本当にいやになります…。
もっと心の広い人間になりたいです。
だから、今日、電話がかかってきたときにすごくそっけない態度でおりましたら「大丈夫?疲れてる?元気ない?」と心配されてしまい、ものすごく申し訳ない気分になりました。
用事がなければ基本的にメールも電話もしません。特に電話は、用事があるとき以外にはかかってきません。仲が悪いとかではなく(むしろ仲はいい)ただたんにものぐさなだけなのです。今回も例のごとく用事があったから電話をかけてきたわけですが、前回の電話で腹を立てたのを思い出し、必要以上にそっけない、いやな態度をとってしまいました。根にもつというか…ひとつのことをひきずってしまうタイプなのです。
友達に対してならば「ああ、別に全然気にしてないよ!大丈夫だよー!」と二心なく言えるのですが、家族という気安さが裏目に出たのでしょうか。離れて暮らす家族だからこそ心配させたくないのに…。
などと真剣に反省し、なるべくいつものように話そうと心がけていたら、母上が言いました。
「そういえば、お父さんがまめに戦国BASARAのアニメ、録画してるみたいよー」
!!!
あの、ほんと。
本当にいやな態度とってすみませんでした。
本気で反省してます。ごめんなさい。
特に頼んだわけでもないのですが、私がBASARAを好きなことを知っていて、録画していてくれたみたいです。深夜にやっているので起きているのが面倒で結局、2話までしか見ていないのです。見たいなーとか思いつつ思うだけで終わっていたのです。母上はすでに父上と一緒に見たらしく「いろいろすごいよね、あの感覚」などと言って笑ってました。
持つべきものは理解のある家族です。
それにしても…うああぁぁあ!!!父上、本当にごめん!
前回電話で話してから今日まで、そのときのことを思い出すたびにイライラしていた心の狭い自分が本当にいやになります…。
もっと心の広い人間になりたいです。
Sat 16 , 21:45:51
2009/05
勿忘草(サナダテ)
基本的に、戦国ではハッピーエンドはありえないと思っています。読むのも書くのも妄想するのも大好きですが、つきつめて考えて二人が末永く幸せに、というのはありえないと思っています。政宗と幸村はどんなに願っても共に生きていくことはできないと思っています。望むものが違うから、目指すものが同じではないから。よっぽど特殊な事情、偶然が重ならない限り終わらないと思っています。そして、戦国での二人のもっとも幸福な死に方は互いとの一騎打ちで死ぬことだと思っています。それが一番幸せな二人の愛の形であり終わりです。
だから、ハッピーエンドにしようとすると、つい現代に転生させてしまいます。
というわけで、戦国(悲恋)-転生→現代(ハッピーエンド)という形式の話は増えていくと思います。
そういうことを考えずにラブラブイチャイチャハッピー!なのも好きなのですが、ついいろいろ考えてしまうので…結局、現代に逃げるわけです。
ま、相手はBASARAですから男同士の結婚も、あわよくば子どもができるなんてこともありえるかもしれませんけどね!二人に子どもができたら長女はお母さん(政宗)似の五郎八、長男はお父さん(幸村)似の大助です。ちなみに、以下、秀宗と阿梅が続きます。
で、えーっと。
今回のお話はですね、前々から書きたいと思っていた「勿忘草」をテーマに…というかキーアイテム?としたお話ですね。NARUTOをメインにしていたころから書きたいと思っていて、カカシが四代目のお墓に勿忘草を植える話でも書こうかと考えていたのですが、結局書かずに月日は流れ、BASARAをメインに書くようになっていたのでした。で、ようやく書けたわけです。
互いへのどうしようもない恋情を抱いた二人は、この恋の行方を賭けに任せます。それは諦めることもがむしゃらに貫くこともできない二人の弱さであり甘えでもありますが、自分を納得させる術でもあります。
そして、賭けの対象に「身長」を選んだのは、永遠にこの賭けを…恋を、終わらせないためのズルさでもあります。だって、人の成長期は何歳まであるのか個人差がありますし、ある程度老人になると骨が縮み、身長差が逆転する可能性だってあります。二人の間に明らかな身長差があるのなら話は別ですが、幸村と政宗にはそれほどの身長の差がありません。運を天に任せるのであればコイントスのようにその場で白黒がはっきりわかるものでもよかったはずなのにあえて曖昧な賭けをした二人のそれは無意識の願望でした。
機会があれば続きなども書いて見たいと思います。
前世で我慢した分、あたりに思い切り幸福を撒き散らす、互いしか目に映っていない馬鹿ップルすぎる二人とかどうでしょう。そして、私に度胸と技術があれば二人の、その、しょ、初夜なども…。
なーんて、言うだけならタダです。
基本的に、戦国ではハッピーエンドはありえないと思っています。読むのも書くのも妄想するのも大好きですが、つきつめて考えて二人が末永く幸せに、というのはありえないと思っています。政宗と幸村はどんなに願っても共に生きていくことはできないと思っています。望むものが違うから、目指すものが同じではないから。よっぽど特殊な事情、偶然が重ならない限り終わらないと思っています。そして、戦国での二人のもっとも幸福な死に方は互いとの一騎打ちで死ぬことだと思っています。それが一番幸せな二人の愛の形であり終わりです。
だから、ハッピーエンドにしようとすると、つい現代に転生させてしまいます。
というわけで、戦国(悲恋)-転生→現代(ハッピーエンド)という形式の話は増えていくと思います。
そういうことを考えずにラブラブイチャイチャハッピー!なのも好きなのですが、ついいろいろ考えてしまうので…結局、現代に逃げるわけです。
ま、相手はBASARAですから男同士の結婚も、あわよくば子どもができるなんてこともありえるかもしれませんけどね!二人に子どもができたら長女はお母さん(政宗)似の五郎八、長男はお父さん(幸村)似の大助です。ちなみに、以下、秀宗と阿梅が続きます。
で、えーっと。
今回のお話はですね、前々から書きたいと思っていた「勿忘草」をテーマに…というかキーアイテム?としたお話ですね。NARUTOをメインにしていたころから書きたいと思っていて、カカシが四代目のお墓に勿忘草を植える話でも書こうかと考えていたのですが、結局書かずに月日は流れ、BASARAをメインに書くようになっていたのでした。で、ようやく書けたわけです。
互いへのどうしようもない恋情を抱いた二人は、この恋の行方を賭けに任せます。それは諦めることもがむしゃらに貫くこともできない二人の弱さであり甘えでもありますが、自分を納得させる術でもあります。
そして、賭けの対象に「身長」を選んだのは、永遠にこの賭けを…恋を、終わらせないためのズルさでもあります。だって、人の成長期は何歳まであるのか個人差がありますし、ある程度老人になると骨が縮み、身長差が逆転する可能性だってあります。二人の間に明らかな身長差があるのなら話は別ですが、幸村と政宗にはそれほどの身長の差がありません。運を天に任せるのであればコイントスのようにその場で白黒がはっきりわかるものでもよかったはずなのにあえて曖昧な賭けをした二人のそれは無意識の願望でした。
機会があれば続きなども書いて見たいと思います。
前世で我慢した分、あたりに思い切り幸福を撒き散らす、互いしか目に映っていない馬鹿ップルすぎる二人とかどうでしょう。そして、私に度胸と技術があれば二人の、その、しょ、初夜なども…。
なーんて、言うだけならタダです。
Fri 15 , 00:34:08
2009/05
本日の更新について…とはいうものの、日付が変わるギリギリに更新してしまったためにすでに日付が変わってしまいました。本日というより昨日の更新、ですね。
えー、まずは新たに設置した項目「雪月花」について。
更新欄にも雪月花のページにも書きましたが、「自然の景物や和歌、漢詩を題にして書いたお話を納める場所」です。
雪月花というのは四季折々の美しいものですよね。花鳥風月とどっちにしようか悩んだのですがこちらを選びました。なんとなく、こちらの言葉のほうが好きなので。
最初は花言葉をテーマとした話の部屋を作ろうかと考えていたのですよ。花言葉、あんまり知らないけれど好きなんです。でも、花言葉だけだと限定的すぎるかなあ、と。つかえない花もでてきますしね。たとえば、紫陽花なんて私の好きな花ですけど、花言葉にあまりいい意味がないんですよ。うろ覚えなので探せば何かあるのかもしれないですけど。そもそも花言葉のない花もありますしね。
次に、だったら花言葉じゃなくて花にすればいいか。と考えました。そうすればさっきあげた紫陽花のような花でもつかえますし、私の好きな和歌の何首かもつかえます。ふと何かを見たときに知っている歌を心の中で口ずさんだりします。で、和歌をつかうのなら漢詩もいけるだろう、と。それを表現するのに花だけでは足りない。ほかにも自然界には美しいものがたくさんありますから。そして、それを表現するきれいな言葉、詠んだ美しい和歌、漢詩も。えー、要するに欲張りなんです。お話を書くために色々調べたりして、私の中にきれいな言葉のストックが増えればいいな、という欲もあります。
そんな経緯で「雪月花」の項は生まれました。
勿忘草(サナダテ)
続き物、ですね、一応。すでに最後まで書けてはいるのですが手直しを加えてちょっとずつあげていきます。もともと区切れを意識して書いた話なので、続けて一つの話にするよりも何話かにわけたほうが読みやすいかなあ、と。時間や場面が結構飛ぶので。ただ、結果として一話ずつが非常に短くなってしまいました。
勿忘草は以前から(BASARAに出会う前から)使いたかった花なので、ようやく書くことができてちょっと嬉しいです。
作品の解説は、全部あげてからにしますね。でないと思いっきりネタバレしてしまいそうなので…。
えー、まずは新たに設置した項目「雪月花」について。
更新欄にも雪月花のページにも書きましたが、「自然の景物や和歌、漢詩を題にして書いたお話を納める場所」です。
雪月花というのは四季折々の美しいものですよね。花鳥風月とどっちにしようか悩んだのですがこちらを選びました。なんとなく、こちらの言葉のほうが好きなので。
最初は花言葉をテーマとした話の部屋を作ろうかと考えていたのですよ。花言葉、あんまり知らないけれど好きなんです。でも、花言葉だけだと限定的すぎるかなあ、と。つかえない花もでてきますしね。たとえば、紫陽花なんて私の好きな花ですけど、花言葉にあまりいい意味がないんですよ。うろ覚えなので探せば何かあるのかもしれないですけど。そもそも花言葉のない花もありますしね。
次に、だったら花言葉じゃなくて花にすればいいか。と考えました。そうすればさっきあげた紫陽花のような花でもつかえますし、私の好きな和歌の何首かもつかえます。ふと何かを見たときに知っている歌を心の中で口ずさんだりします。で、和歌をつかうのなら漢詩もいけるだろう、と。それを表現するのに花だけでは足りない。ほかにも自然界には美しいものがたくさんありますから。そして、それを表現するきれいな言葉、詠んだ美しい和歌、漢詩も。えー、要するに欲張りなんです。お話を書くために色々調べたりして、私の中にきれいな言葉のストックが増えればいいな、という欲もあります。
そんな経緯で「雪月花」の項は生まれました。
勿忘草(サナダテ)
続き物、ですね、一応。すでに最後まで書けてはいるのですが手直しを加えてちょっとずつあげていきます。もともと区切れを意識して書いた話なので、続けて一つの話にするよりも何話かにわけたほうが読みやすいかなあ、と。時間や場面が結構飛ぶので。ただ、結果として一話ずつが非常に短くなってしまいました。
勿忘草は以前から(BASARAに出会う前から)使いたかった花なので、ようやく書くことができてちょっと嬉しいです。
作品の解説は、全部あげてからにしますね。でないと思いっきりネタバレしてしまいそうなので…。
Fri 15 , 00:09:09
2009/05
ヨルさまへ→
原作があってこその二次創作ですよね。
…とはいうものの、史実の彼らなどさまざまな知識?がまざりあってすでにある意味でオリジナルキャラクターになりつつあるかもしれないです…。ベースはBASARAの彼らなわけですが。なんといいますか…愛が大爆発?題暴走?とりあえず愛故です。しょうがないですよね!
原作があってこその二次創作ですよね。
…とはいうものの、史実の彼らなどさまざまな知識?がまざりあってすでにある意味でオリジナルキャラクターになりつつあるかもしれないです…。ベースはBASARAの彼らなわけですが。なんといいますか…愛が大爆発?題暴走?とりあえず愛故です。しょうがないですよね!
Tue 12 , 20:45:34
2009/05
BASARAの原点って、やっぱりサナダテですかね。
基本的にあのゲームはアニメや漫画を見ても、幸村と政宗が出会わないと始まらない気がします。
前提として政宗には小十郎、幸村には佐助や御館様がいたとしても、やっぱりメインは幸村と政宗なわけでして、原点はその二人にあると思うのですよ。
というわけで、初心忘るべからずということでキャラクターを原作設定で、…つまり、なるべく色目・贔屓目を抜きにして、もともとのゲームキャラクターの幸村と政宗でサナダテを書いてみたいなあ、と思います。
でも、好きキャラをとことん贔屓して溺愛する癖があるのでかなり難しいです。というか、政宗に「美形」ではなく「美人」という形容詞を当てはめている時点ですでにだめだと思うんだ。無意識にしちゃうから怖いですね、贔屓というやつは。
基本的にあのゲームはアニメや漫画を見ても、幸村と政宗が出会わないと始まらない気がします。
前提として政宗には小十郎、幸村には佐助や御館様がいたとしても、やっぱりメインは幸村と政宗なわけでして、原点はその二人にあると思うのですよ。
というわけで、初心忘るべからずということでキャラクターを原作設定で、…つまり、なるべく色目・贔屓目を抜きにして、もともとのゲームキャラクターの幸村と政宗でサナダテを書いてみたいなあ、と思います。
でも、好きキャラをとことん贔屓して溺愛する癖があるのでかなり難しいです。というか、政宗に「美形」ではなく「美人」という形容詞を当てはめている時点ですでにだめだと思うんだ。無意識にしちゃうから怖いですね、贔屓というやつは。
Mon 11 , 09:49:42
2009/05
政宗の望みは天下を統一し、戦のない世を作ること。
幸村の望みは御館様が上洛を果たし、天下を統一すること。その役に立つこと。
その望みが潰えたとき、彼らはどうするのかちょっと考えてみました。
前提:
・幸村と政宗は恋仲
伊達軍敗北
→政宗は死にたいと願う。望みも、存在価値も、愛するものも、すべてを失いこれ以上生き恥をさらすよりも、失われたものたちとともに逝くことを望む。せめて、奥州筆頭として、武士として、いくさばで殺して欲しいと望む。
けれど、それでも政宗を殺すことのできない幸村。ともに生きたいと望むことをあきらめられない幸村。幼く、純粋がゆえに残酷な望み。幸村とてもののふ、政宗の望みがわからないでもない。どころか、十分すぎるほどにわかってしまうのだけれど。
殺してくれない幸村を憎む政宗。
死を望むばかりの政宗をそれでもあきらめられない幸村。
幸村を憎みながらも愛したことを、愛されたことを。…そして今でも愛していることを忘れられずに苦しむ政宗。
政宗を愛しているからこそ殺せない、そして政宗の中に残る幸村への愛が政宗を苦しめていることを知りながらもそれを嬉しいと思ってしまう幸村。
政宗が狂うのが先か、それとも幸村があきらめるのが先か。
あるいは、奇跡が起こるのか。
武田軍敗北
→相手が伊達軍の場合、政宗は殺したくない、生きて欲しい、と願いながらも幸村を殺す。それが奥州筆頭としての責であり、そして優しさでもある。自分以上に武士として生きている幸村を知っているから、その望みをかなえたいと願う。幸村は誇りを失えば生きていけない、そんな愚かな生き物だと知っているから、どれほど後悔すると知っていようとも、幸村を殺す。それが政宗の最大の愛であり優しさだから。
相手が他軍で、信玄が死んで幸村が生き残った場合、幸村は信玄の仇を討つために傷だらけだろうが一人きりだろうが突き進もうとすう。信玄の仇を討つ、それしか考えられない。手負いの獣。
噂に聞いたか、黒ハバキが情報を持ってきたか、あるいは佐助が助けを求めたか。幸村のもとに駆けつける政宗。
誰の声も聞こえていない、紅蓮の鬼そのままの幸村に戦慄を覚えるも、幸村に刀を向ける政宗。政宗を殺すつもりで斬りかかる幸村と、幸村を殺せない政宗。政宗も少なからず手傷を負うが、疲労と精神の消耗の激しかった幸村は政宗の一撃を受け倒れ、政宗も倒れるようにしゃがみこむ。佐助に手当てと詳しい状況をきく。
幸村が目覚め、政宗の姿を見る。久方ぶりの深い寝覚めにより幸村も正気を取り戻し、政宗に傷をつけたことを深くわびる。そんなことはどうでもいい、それよりあんた大丈夫か?幸村を気遣う政宗の言葉に、いろいろな思いがあふれ出して泣き出す幸村。それは、信玄が死んで以来、幸村がはじめて見せた涙だった。
………って、政宗の方は概要だけなのに幸村の方は物語になっちゃいました。あー、こんなストーリーが読みたい。最終的にはハッピーエンドで!
幸村の望みは御館様が上洛を果たし、天下を統一すること。その役に立つこと。
その望みが潰えたとき、彼らはどうするのかちょっと考えてみました。
前提:
・幸村と政宗は恋仲
伊達軍敗北
→政宗は死にたいと願う。望みも、存在価値も、愛するものも、すべてを失いこれ以上生き恥をさらすよりも、失われたものたちとともに逝くことを望む。せめて、奥州筆頭として、武士として、いくさばで殺して欲しいと望む。
けれど、それでも政宗を殺すことのできない幸村。ともに生きたいと望むことをあきらめられない幸村。幼く、純粋がゆえに残酷な望み。幸村とてもののふ、政宗の望みがわからないでもない。どころか、十分すぎるほどにわかってしまうのだけれど。
殺してくれない幸村を憎む政宗。
死を望むばかりの政宗をそれでもあきらめられない幸村。
幸村を憎みながらも愛したことを、愛されたことを。…そして今でも愛していることを忘れられずに苦しむ政宗。
政宗を愛しているからこそ殺せない、そして政宗の中に残る幸村への愛が政宗を苦しめていることを知りながらもそれを嬉しいと思ってしまう幸村。
政宗が狂うのが先か、それとも幸村があきらめるのが先か。
あるいは、奇跡が起こるのか。
武田軍敗北
→相手が伊達軍の場合、政宗は殺したくない、生きて欲しい、と願いながらも幸村を殺す。それが奥州筆頭としての責であり、そして優しさでもある。自分以上に武士として生きている幸村を知っているから、その望みをかなえたいと願う。幸村は誇りを失えば生きていけない、そんな愚かな生き物だと知っているから、どれほど後悔すると知っていようとも、幸村を殺す。それが政宗の最大の愛であり優しさだから。
相手が他軍で、信玄が死んで幸村が生き残った場合、幸村は信玄の仇を討つために傷だらけだろうが一人きりだろうが突き進もうとすう。信玄の仇を討つ、それしか考えられない。手負いの獣。
噂に聞いたか、黒ハバキが情報を持ってきたか、あるいは佐助が助けを求めたか。幸村のもとに駆けつける政宗。
誰の声も聞こえていない、紅蓮の鬼そのままの幸村に戦慄を覚えるも、幸村に刀を向ける政宗。政宗を殺すつもりで斬りかかる幸村と、幸村を殺せない政宗。政宗も少なからず手傷を負うが、疲労と精神の消耗の激しかった幸村は政宗の一撃を受け倒れ、政宗も倒れるようにしゃがみこむ。佐助に手当てと詳しい状況をきく。
幸村が目覚め、政宗の姿を見る。久方ぶりの深い寝覚めにより幸村も正気を取り戻し、政宗に傷をつけたことを深くわびる。そんなことはどうでもいい、それよりあんた大丈夫か?幸村を気遣う政宗の言葉に、いろいろな思いがあふれ出して泣き出す幸村。それは、信玄が死んで以来、幸村がはじめて見せた涙だった。
………って、政宗の方は概要だけなのに幸村の方は物語になっちゃいました。あー、こんなストーリーが読みたい。最終的にはハッピーエンドで!
Sun 10 , 22:01:24
2009/05
・カップリングなし
・佐助と政宗がメイン
・パラレル(現代)で、大学生の春休みな政宗、佐助、幸村、慶次、元親
・思いつきと勢いで書いたので中途半端に終わってます
・史実がだいぶ幅を利かせています
「ほら、ここが醍醐寺!“醍醐の花見”で有名なアレだよー」
「おお、これがあの有名な!!」
「すげぇな…ちょうど満開だ」
去年の春、大学で出会った幸村、佐助、元親、慶次、政宗の5人はせっかく春休みだしどこかに旅行しよう、ということで京都にやってきた。政宗は難色を示したものの一時期京都で暮らしたことのある慶次が案内してくれるというので、結局押し切られる形でくることになったのだ。
率先してはしゃぐことはないが、喜ぶ幸村、元親や張り切って案内をしている慶次を見て目を細める政宗を横目でちらりと見て佐助は首をかしげた。
(どうして政宗は京都に来るのを嫌がったんだろう?)
横暴で粗雑なように見えてなかなかに風流人な政宗が京都を嫌う理由がわからない。確かに春、桜の季節ということで観光客が多く人ごみがきらいな政宗にはしんどいかもしれないが、春休みも終わりがけ、4月にはいってすぐの平日ということもあり覚悟していたよりは人ごみもひどくない。来るときの新幹線の中でも少し浮かない顔をしていたな、と思い心配になる。
(なるべく…気をつけて置こう)
醍醐寺、方広寺、三十三間堂、定番の清水寺に八坂神社。少し早めの夕食をとってから二条城のライトアップを見に行くことにした。
「うわ、ぁ…」
「すごい…」
ライトに照らされた桜は昼の長閑な美しさとは違い、どこか妖艶さも持っている。
「桜の木の下には…ってのも、思わず信じたくなっちゃうね」
隣を歩いていた政宗に話しかけると、桜ではなく城を見ていたらしい政宗が一瞬遅れて反応した。
「えっ、ああ。…ああ、そうだな」
そう言って、改めて桜を見上げる政宗はどこか複雑な表情をしていた。
「?」
(今の政宗。…城を見るっていうか…にらんでた?)
食事は外ですませればいいだろう、ということで素泊まりで予約しておいたホテルは値段の割りにきれいで、温泉もついており各々満足した様子だった。
風呂に入った後は当然のように酒が持ち出され、どんちゃん騒ぎ、とまではいかないがそれなりににぎやかな宴会に突入する。
(あー…これ、片付けるのきっと俺なんだろうな)
すでに酔いつぶれて寝てしまっている幸村。飲み比べをはじめた慶次と元親。政宗は我関せずといった体で窓辺に腰掛けて月と桜を肴に一人ちびちびと酒を干している。
「政宗」
「ん。…佐助か」
「俺にもちょーだい」
「…」
盃を差し出すと無言で注いでくれた。
幸村には布団をかけてきたし、だいぶ酔いがまわっていた元親と慶次には水で薄めた酒の入ったビンを置いてきた。あれだけ酔っていればきっと気づかないだろう。
「おかんは大変だな」
「もー、見てたんなら手伝ってよね」
「やなこった」
鼻で笑って唇を酒で湿らせる姿は美しかった。口でどれだけ生意気なことを言っていても、許してしまえるほどに。浴衣を身に纏い、まだわずかにぬれた髪はしっとりとつややかで、酔いにわずかに上気した白い頬。窓の向こうに見える月と桜も相俟って、一枚の絵のようだった。
そして、その姿は遠い昔に見たものによく似ていた。
「………竜の、旦那」
思わず懐かしい呼び名が口をついた。
「お…まえ」
驚きに目を見開いた表情は思っていたよりもあどけなく、そしてどこか頼りなかった。
(ああ、そうか)
その表情に、佐助はすべてを悟った。政宗が京都を嫌った理由。浮かない表情。城をにらんでいた一瞬の横顔。
「旦那も、覚えてるんだね」
問いかけではなく、確認だった。
力なく伏せられたまぶた。震える長いまつげ。
「…ああ」
400年前の自分。今の自分。
二つの記憶を持って生きているのだ。
「だから、俺は…京都がきらいなんだ」
いい思い出がないから。
そう言って力なく笑った姿は、途方に暮れた幼子のように頼りなく、そして儚げであった。
「俺の知る京とはどこもかしこもかわっちまった。だが、ここは時間の流れが緩やかすぎる。…同じでこそないものの、懐かしい面影が、その色が濃すぎる」
いつの間にか慶次と元親も眠ってしまい、起きているのは二人だけだった。静かな夜に決して大きくない政宗の声が密やかに響く。
「卑屈になるつもりはない。権力者に媚びたことも後悔していない。俺はああすることでしか奥州を守れなかった。ああすることで、奥州を守った。…そう、後悔はしていない。だけどな……」
その頭の回転の速さで秀吉にも家康にも気に入られ重宝された政宗。
しかし、気に入られながらも煮え湯を飲まされ続けたのもまた事実だ。
「この場所に、いい思い出なんか何一つない。ここは俺のいる場所じゃない。…特に、あの城。俺は、あの城が大嫌いだった」
家康、秀忠、家光と三代の将軍それぞれに信をおかれていた政宗はことあるごとにあの城に呼び出され、赴き、さまざまなことを語った。将軍の相談に乗りながらもスキあらば天下を簒奪してやろうと考えていた。
「この場所にいるときは、俺は常に考えていなければならなかった。家康の言葉、自分の立場、天下の行く先、奥州の未来。…ここにいて、心が休まったことなんてなかった気がする」
だから、きらいなのだ。
そう言った政宗は寂しそうに笑った。
・佐助と政宗がメイン
・パラレル(現代)で、大学生の春休みな政宗、佐助、幸村、慶次、元親
・思いつきと勢いで書いたので中途半端に終わってます
・史実がだいぶ幅を利かせています
「ほら、ここが醍醐寺!“醍醐の花見”で有名なアレだよー」
「おお、これがあの有名な!!」
「すげぇな…ちょうど満開だ」
去年の春、大学で出会った幸村、佐助、元親、慶次、政宗の5人はせっかく春休みだしどこかに旅行しよう、ということで京都にやってきた。政宗は難色を示したものの一時期京都で暮らしたことのある慶次が案内してくれるというので、結局押し切られる形でくることになったのだ。
率先してはしゃぐことはないが、喜ぶ幸村、元親や張り切って案内をしている慶次を見て目を細める政宗を横目でちらりと見て佐助は首をかしげた。
(どうして政宗は京都に来るのを嫌がったんだろう?)
横暴で粗雑なように見えてなかなかに風流人な政宗が京都を嫌う理由がわからない。確かに春、桜の季節ということで観光客が多く人ごみがきらいな政宗にはしんどいかもしれないが、春休みも終わりがけ、4月にはいってすぐの平日ということもあり覚悟していたよりは人ごみもひどくない。来るときの新幹線の中でも少し浮かない顔をしていたな、と思い心配になる。
(なるべく…気をつけて置こう)
醍醐寺、方広寺、三十三間堂、定番の清水寺に八坂神社。少し早めの夕食をとってから二条城のライトアップを見に行くことにした。
「うわ、ぁ…」
「すごい…」
ライトに照らされた桜は昼の長閑な美しさとは違い、どこか妖艶さも持っている。
「桜の木の下には…ってのも、思わず信じたくなっちゃうね」
隣を歩いていた政宗に話しかけると、桜ではなく城を見ていたらしい政宗が一瞬遅れて反応した。
「えっ、ああ。…ああ、そうだな」
そう言って、改めて桜を見上げる政宗はどこか複雑な表情をしていた。
「?」
(今の政宗。…城を見るっていうか…にらんでた?)
食事は外ですませればいいだろう、ということで素泊まりで予約しておいたホテルは値段の割りにきれいで、温泉もついており各々満足した様子だった。
風呂に入った後は当然のように酒が持ち出され、どんちゃん騒ぎ、とまではいかないがそれなりににぎやかな宴会に突入する。
(あー…これ、片付けるのきっと俺なんだろうな)
すでに酔いつぶれて寝てしまっている幸村。飲み比べをはじめた慶次と元親。政宗は我関せずといった体で窓辺に腰掛けて月と桜を肴に一人ちびちびと酒を干している。
「政宗」
「ん。…佐助か」
「俺にもちょーだい」
「…」
盃を差し出すと無言で注いでくれた。
幸村には布団をかけてきたし、だいぶ酔いがまわっていた元親と慶次には水で薄めた酒の入ったビンを置いてきた。あれだけ酔っていればきっと気づかないだろう。
「おかんは大変だな」
「もー、見てたんなら手伝ってよね」
「やなこった」
鼻で笑って唇を酒で湿らせる姿は美しかった。口でどれだけ生意気なことを言っていても、許してしまえるほどに。浴衣を身に纏い、まだわずかにぬれた髪はしっとりとつややかで、酔いにわずかに上気した白い頬。窓の向こうに見える月と桜も相俟って、一枚の絵のようだった。
そして、その姿は遠い昔に見たものによく似ていた。
「………竜の、旦那」
思わず懐かしい呼び名が口をついた。
「お…まえ」
驚きに目を見開いた表情は思っていたよりもあどけなく、そしてどこか頼りなかった。
(ああ、そうか)
その表情に、佐助はすべてを悟った。政宗が京都を嫌った理由。浮かない表情。城をにらんでいた一瞬の横顔。
「旦那も、覚えてるんだね」
問いかけではなく、確認だった。
力なく伏せられたまぶた。震える長いまつげ。
「…ああ」
400年前の自分。今の自分。
二つの記憶を持って生きているのだ。
「だから、俺は…京都がきらいなんだ」
いい思い出がないから。
そう言って力なく笑った姿は、途方に暮れた幼子のように頼りなく、そして儚げであった。
「俺の知る京とはどこもかしこもかわっちまった。だが、ここは時間の流れが緩やかすぎる。…同じでこそないものの、懐かしい面影が、その色が濃すぎる」
いつの間にか慶次と元親も眠ってしまい、起きているのは二人だけだった。静かな夜に決して大きくない政宗の声が密やかに響く。
「卑屈になるつもりはない。権力者に媚びたことも後悔していない。俺はああすることでしか奥州を守れなかった。ああすることで、奥州を守った。…そう、後悔はしていない。だけどな……」
その頭の回転の速さで秀吉にも家康にも気に入られ重宝された政宗。
しかし、気に入られながらも煮え湯を飲まされ続けたのもまた事実だ。
「この場所に、いい思い出なんか何一つない。ここは俺のいる場所じゃない。…特に、あの城。俺は、あの城が大嫌いだった」
家康、秀忠、家光と三代の将軍それぞれに信をおかれていた政宗はことあるごとにあの城に呼び出され、赴き、さまざまなことを語った。将軍の相談に乗りながらもスキあらば天下を簒奪してやろうと考えていた。
「この場所にいるときは、俺は常に考えていなければならなかった。家康の言葉、自分の立場、天下の行く先、奥州の未来。…ここにいて、心が休まったことなんてなかった気がする」
だから、きらいなのだ。
そう言った政宗は寂しそうに笑った。
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