白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
Fri 01 , 00:57:00
2012/06
元就単体だと、正直そこまで興味がないんですが、政宗とセットになると俄然ときめきます。
というわけで、現代でこんな元就と政宗素敵じゃない!という妄想です。
・現代
・元就と政宗メインのオールキャラ
・元就と政宗以外は、正直空気ですけどね
・元就が天然かもしれない
というわけで、現代でこんな元就と政宗素敵じゃない!という妄想です。
・現代
・元就と政宗メインのオールキャラ
・元就と政宗以外は、正直空気ですけどね
・元就が天然かもしれない
元就が猫を飼い始めたらしい。周囲の多くの人々は「あの毛利が生き物の世話などできるのか!?」等と失礼なことを考えたり、「猫にデレデレになる毛利…見たいような、見たくないような…」「いや、それ単なる視界の暴力だろう」等と更に失礼なことを言ってちょうど通りかかった元就に殴られていたり、とにかく多くの者たちの話題の格好のネタになっていた。
そして、今日。元就にとっては甚だ迷惑なことなのだが、奴らは「毛利の拾った猫を見たい」などと言って、勝手に元就の家に押しかけてきたのだ。
「おー、こいつかあ」
「ちゃんと飯食わせてもらってるかー?」
「黒猫?あ、目が金色だ。美人だねー」
「なかなかよい目付きをしておられる」
「名前は何て言うのー?」
他人の家だというのに、遠慮の欠片も見せない面々に、これ見よがしにため息を返すがその程度でひるむ連中ではない。図々しさと無神経さは、わざとだから腹がたつ。わいわいと盛り上がる連中を尻目に、茶を淹れる。勿論、自分の分だけだ。招かれざる訪問者を客とは言わない。何か欲しくなったら、こいつらのことだ、勝手にどうにかするだろう。
熱い緑茶を啜り、茶請けにたくあんを一切れかじり、落ち着いたところでちらりと連中の姿を見れば、いつの間にか猫は胡坐をかいた政宗の膝に納まっていた。慶次や幸村が触りたそうにしているが、手を伸ばすと同時に猫が威嚇をするため、手を出しかねている。猫になつかれた政宗は、ニヤニヤ笑いながらその様子を見て、時折指先でちょいちょいと猫をかまってやっていた。
「マサムネ」
「は?」
茶を飲んでいたはず、突如政宗の名を呼んだ元就に、一気に部屋中の視線が集まる。普段、政宗のことを、というか、誰のことも苗字で呼ぶ元就の、突然の「政宗」呼びに政宗本人は勿論、ほかの面々も戸惑った顔をする。その中で、平然としているのは元就だけだ。否、正確には元就ともう一匹。政宗の膝に陣取っていた黒猫も動じることなく(当然だ)、主人である元就の下へ悠々と歩いていった。
「マサムネ。この猫の名前だ」
足元まで来た猫をひょいと抱き上げてそう言えば、人間の方の政宗はものすごく微妙な顔をし、幸村と元親と慶次は絶叫した。
「え、ちょ、まっ」
「ええーーーっ」
「何で!?」
迷惑な大声に顔をしかめた元就は、びくりと身体を揺らした黒猫の背をなでながら、いつもどおりの無表情で皆を睥睨する。
「伊達に似ていると直感的に思った。故に、マサムネと名づけた」
「ちょっと待て、俺のnameを勝手に使うな」
「貴様は“伊達”だろう。こやつは“マサムネ”だ。問題あるまい」
「あるに決まってるだろう!!俺は“伊達”で“政宗”だ!」
「我にとっての貴様は“伊達”だ」
「おまえにとってはそうでも、そうでないやつも居るんだよ!」
「そのようなこと、我は知らぬ」
主人と、先ほど見つけたばかりのお気に入りの人間の諍いに、興味深そうに目を煌かせていた黒猫は、ひょいと元就の腕から抜け出し、政宗の膝に戻ってきた。
「これほど貴様になついたのは、同じ名のよしみかもしれぬな」
無表情のまま、どこか満足そうにうなずく元就に文句を言おうと政宗が口を開くが、結局、膝に乗り上げてきた猫のマサムネの金色の瞳にじっと見つめられれば、実は動物が大好きな政宗は降参するしかない。大きな大きなため息を吐き出すと、ひょいとマサムネを抱き上げ、視線を合わせた。
「よろしくな、マサムネ」
応えるように帰ってきた「にゃあ」の鳴き声に、政宗は頬をほころばせた。
そして、今日。元就にとっては甚だ迷惑なことなのだが、奴らは「毛利の拾った猫を見たい」などと言って、勝手に元就の家に押しかけてきたのだ。
「おー、こいつかあ」
「ちゃんと飯食わせてもらってるかー?」
「黒猫?あ、目が金色だ。美人だねー」
「なかなかよい目付きをしておられる」
「名前は何て言うのー?」
他人の家だというのに、遠慮の欠片も見せない面々に、これ見よがしにため息を返すがその程度でひるむ連中ではない。図々しさと無神経さは、わざとだから腹がたつ。わいわいと盛り上がる連中を尻目に、茶を淹れる。勿論、自分の分だけだ。招かれざる訪問者を客とは言わない。何か欲しくなったら、こいつらのことだ、勝手にどうにかするだろう。
熱い緑茶を啜り、茶請けにたくあんを一切れかじり、落ち着いたところでちらりと連中の姿を見れば、いつの間にか猫は胡坐をかいた政宗の膝に納まっていた。慶次や幸村が触りたそうにしているが、手を伸ばすと同時に猫が威嚇をするため、手を出しかねている。猫になつかれた政宗は、ニヤニヤ笑いながらその様子を見て、時折指先でちょいちょいと猫をかまってやっていた。
「マサムネ」
「は?」
茶を飲んでいたはず、突如政宗の名を呼んだ元就に、一気に部屋中の視線が集まる。普段、政宗のことを、というか、誰のことも苗字で呼ぶ元就の、突然の「政宗」呼びに政宗本人は勿論、ほかの面々も戸惑った顔をする。その中で、平然としているのは元就だけだ。否、正確には元就ともう一匹。政宗の膝に陣取っていた黒猫も動じることなく(当然だ)、主人である元就の下へ悠々と歩いていった。
「マサムネ。この猫の名前だ」
足元まで来た猫をひょいと抱き上げてそう言えば、人間の方の政宗はものすごく微妙な顔をし、幸村と元親と慶次は絶叫した。
「え、ちょ、まっ」
「ええーーーっ」
「何で!?」
迷惑な大声に顔をしかめた元就は、びくりと身体を揺らした黒猫の背をなでながら、いつもどおりの無表情で皆を睥睨する。
「伊達に似ていると直感的に思った。故に、マサムネと名づけた」
「ちょっと待て、俺のnameを勝手に使うな」
「貴様は“伊達”だろう。こやつは“マサムネ”だ。問題あるまい」
「あるに決まってるだろう!!俺は“伊達”で“政宗”だ!」
「我にとっての貴様は“伊達”だ」
「おまえにとってはそうでも、そうでないやつも居るんだよ!」
「そのようなこと、我は知らぬ」
主人と、先ほど見つけたばかりのお気に入りの人間の諍いに、興味深そうに目を煌かせていた黒猫は、ひょいと元就の腕から抜け出し、政宗の膝に戻ってきた。
「これほど貴様になついたのは、同じ名のよしみかもしれぬな」
無表情のまま、どこか満足そうにうなずく元就に文句を言おうと政宗が口を開くが、結局、膝に乗り上げてきた猫のマサムネの金色の瞳にじっと見つめられれば、実は動物が大好きな政宗は降参するしかない。大きな大きなため息を吐き出すと、ひょいとマサムネを抱き上げ、視線を合わせた。
「よろしくな、マサムネ」
応えるように帰ってきた「にゃあ」の鳴き声に、政宗は頬をほころばせた。
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