白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
Wed 29 , 23:57:22
2010/09
・無双のサナダテイメージ。
・幸村死
・夏の大阪
・サナダテというよりもサナ←ダテっぽいかもしれません
ただただ暑かった。
覚えているのはそれだけだ。めまいがしそうなほど暑くて、息が止まりそうなほどに熱かった。
「…何が日ノ本一の兵じゃ……」
小さくつぶやく。
その拍子にこらえていたものがあふれそうになり、あわてて歯を食いしばり空を見上げた。
突き刺すような太陽のあまりのまぶしさに目を細めた拍子に、こらえたはずの何かが頬を伝う。
いくさばの泥と誇りに汚れた頬を伝うそれの熱さにも驚いたが、それ以上に、たった一つ残された目がかつてないほどに熱く、このまま焼けてしまうのではないかと思うほどであった。
しかたなく腕を上げて目元を覆い、うつむけば暗くなった視界に冷たくあった赤が鮮やかによみがえる。この炎天下に何刻もいたからしょうがない、誰ともなしに言い訳をしながらめまいとともに崩れ落ちるからだを許容する。しゃがみこんだ政宗は両腕で視界を覆い、今だけだと言い訳しながら世界のすべてを拒絶して、ただただ泣いた。
・幸村死
・夏の大阪
・サナダテというよりもサナ←ダテっぽいかもしれません
ただただ暑かった。
覚えているのはそれだけだ。めまいがしそうなほど暑くて、息が止まりそうなほどに熱かった。
「…何が日ノ本一の兵じゃ……」
小さくつぶやく。
その拍子にこらえていたものがあふれそうになり、あわてて歯を食いしばり空を見上げた。
突き刺すような太陽のあまりのまぶしさに目を細めた拍子に、こらえたはずの何かが頬を伝う。
いくさばの泥と誇りに汚れた頬を伝うそれの熱さにも驚いたが、それ以上に、たった一つ残された目がかつてないほどに熱く、このまま焼けてしまうのではないかと思うほどであった。
しかたなく腕を上げて目元を覆い、うつむけば暗くなった視界に冷たくあった赤が鮮やかによみがえる。この炎天下に何刻もいたからしょうがない、誰ともなしに言い訳をしながらめまいとともに崩れ落ちるからだを許容する。しゃがみこんだ政宗は両腕で視界を覆い、今だけだと言い訳しながら世界のすべてを拒絶して、ただただ泣いた。
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更新はまったり遅いですが、徒然なるままに日記やら突発でSSやら書いていく所存ですのでどうぞヨロシク。
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