白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
Sun 30 , 00:35:29
2007/12
塾に通い始めました。
というか、冬期講習なわけなんですが。
日本史と現代文をとっておりまして、それぞれ4日ずつ。日本史はもう終わって今は現代文をやっているわけなのですよ。
でも、現代文…つまらない!!!
学校のF先生の補習のほうがよーーーーーーっぽど面白かった!
日本史は面白かったしわかりやすかったから期待してたのに…。
がっかりです。
というか、冬期講習なわけなんですが。
日本史と現代文をとっておりまして、それぞれ4日ずつ。日本史はもう終わって今は現代文をやっているわけなのですよ。
でも、現代文…つまらない!!!
学校のF先生の補習のほうがよーーーーーーっぽど面白かった!
日本史は面白かったしわかりやすかったから期待してたのに…。
がっかりです。
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Mon 24 , 22:47:51
2007/12
クリスマスですね。
皆様いかがお過ごしですか。
…まあ、仏教徒であろうともクリスマスは祝います。
というわけで、うちは思い切り仏教ですが、クリスマスのご馳走食べて、ケーキ食べて、親からはプレゼントもらいました。
しかし、ここでハプニングが。
父上「これは、K(弟)で、これは兄で、これはおじいちゃんで、これは母ね」
母上「はい、これはお父さんね」
………
静「私の分は!?」
母上「あ、忘れてた」
本気で、母上はそのときやり遂げた、という顔をしてらっしゃいました…。
そして、明日は父上殿の誕生日なのです。
ですが、まぁ、男親なんて何をあげればいいのかわからないし、2日続けてケーキ、というのもなかなか微妙なものです。
というわけで、私が小学校の…2、3年生くらいのころから、誕生日プレゼントのかわりにケーキを焼くことになっていたわけですよ。
毎年いろいろ忙しかったりなんだったりするのですが、その習慣はずっと続いておりまして。
で、今年ももちろんそのつもりなのですが、明日は午前中学校で補習がありまして、午後からは塾。
つまり、とーっても忙しいのです。塾が終わって帰ってきてから焼くと、晩御飯の時間が遅くなってしまうし…というわけで、さっき、本体のスポンジだけ焼いてきました。デコレーションはまた明日、塾から帰ってからやるつもりです。
ケーキ焼くのは楽しいし好きです。しかも、久しぶりだし!
でも、学校で友人連中にしょっちゅう強請られるのは…。
皆様いかがお過ごしですか。
…まあ、仏教徒であろうともクリスマスは祝います。
というわけで、うちは思い切り仏教ですが、クリスマスのご馳走食べて、ケーキ食べて、親からはプレゼントもらいました。
しかし、ここでハプニングが。
父上「これは、K(弟)で、これは兄で、これはおじいちゃんで、これは母ね」
母上「はい、これはお父さんね」
………
静「私の分は!?」
母上「あ、忘れてた」
本気で、母上はそのときやり遂げた、という顔をしてらっしゃいました…。
そして、明日は父上殿の誕生日なのです。
ですが、まぁ、男親なんて何をあげればいいのかわからないし、2日続けてケーキ、というのもなかなか微妙なものです。
というわけで、私が小学校の…2、3年生くらいのころから、誕生日プレゼントのかわりにケーキを焼くことになっていたわけですよ。
毎年いろいろ忙しかったりなんだったりするのですが、その習慣はずっと続いておりまして。
で、今年ももちろんそのつもりなのですが、明日は午前中学校で補習がありまして、午後からは塾。
つまり、とーっても忙しいのです。塾が終わって帰ってきてから焼くと、晩御飯の時間が遅くなってしまうし…というわけで、さっき、本体のスポンジだけ焼いてきました。デコレーションはまた明日、塾から帰ってからやるつもりです。
ケーキ焼くのは楽しいし好きです。しかも、久しぶりだし!
でも、学校で友人連中にしょっちゅう強請られるのは…。
Sat 22 , 23:23:09
2007/12
ヘタリアにはまってます。
おかげで、第二次世界大戦とかきくとニヤニヤしちゃうよ!
いや、第二次世界大戦自体は決して面白くないんです。
残酷で辛くて、戦争の話はキライです。でも、目をそむけてはいけないことでもあります。
で、何でニヤニヤしてるかというと…国の名前ですね。
「ドイツとイタリアが~」とか「アメリカとイギリスが~」とか聞くと、ニヤニヤしちゃうんです。
日本とイギリスは総受けです。
この二人が絡むなら、英日だけど本命は米英ですね。仏英も好き。日本は…誰かな、ギリシャとか?中日もかわいいですよね。兄弟が好きみたいです。ギリシャとトルコで日本を取り合っててもいいなぁ。
おかげで、第二次世界大戦とかきくとニヤニヤしちゃうよ!
いや、第二次世界大戦自体は決して面白くないんです。
残酷で辛くて、戦争の話はキライです。でも、目をそむけてはいけないことでもあります。
で、何でニヤニヤしてるかというと…国の名前ですね。
「ドイツとイタリアが~」とか「アメリカとイギリスが~」とか聞くと、ニヤニヤしちゃうんです。
日本とイギリスは総受けです。
この二人が絡むなら、英日だけど本命は米英ですね。仏英も好き。日本は…誰かな、ギリシャとか?中日もかわいいですよね。兄弟が好きみたいです。ギリシャとトルコで日本を取り合っててもいいなぁ。
Fri 21 , 02:37:53
2007/12
チカ→ダテ(♀)? (BASARA)
「どうすれば、伝わるんだろうな」
隣で眠る隻眼の女の髪をなでながら、元親は呟いた。
いつものように情事の後、彼女は逃げるように意識を手放した。
ほんの数ヶ月前まで男として生きていた女は元親がその身体を無理やり拓くまで、何も知らなかったのだ。
家臣たちに愛され、守られ、そして彼らを愛し、守ってきた女は、己を男であるとずっと偽ってきた。
男の着物を身にまとい、戦場に立ち、自ら刀を振るって。
己は男であると、何よりも自分自身を偽っていた。
だから、物理的に女の力が男にかなわないことは知っていても、自分が押し倒されて犯されるとは思ってもいなかっただろう。
己の身体が“女”として使われることなど、考えたこともなかっただろう。
はじめてみたとき、きれいな男だと思った。
そして、思わぬ華奢な肢体に驚いた。
うわさに聞く奥州の独眼竜はどんな猛き男だろうと想像していたというのに。
しかし、戦い始めてすぐに内心舌を巻いた。
その細い腕から繰り出される攻撃は鋭く、力は元親にはるかにかなわないものの速さは相手のほうが上だった。
体格的に不利な分、その俊敏さを武器にして。
攻撃は最大の防御だとばかりに決してひくことはない。
それでもなんとか勝利して。
そして、独眼竜と呼ばれた男の秘密を知った。
すなわち、彼の竜は女である、と。
興味を覚えた。
文句を言いようがなく美しい女であったし、無理やりはだけさせ晒をはがせば、白い豊満な乳がのぞいてそれも元親を煽った。
片目であることなど全く気に入らないし、そもそも隻眼ならば、お互い様。
さっさと殺せ、首を取れという女に、元親は言った。
「おまえが、俺の女になるんなら奥州は…このままにしてやってもいいぜ?もちろん、おまえの家臣も、だ」
たったの一言で、竜は堕ちた。
連れ帰った女を毎晩犯して、何も知らなかった身体に快楽を植えつけて。
鬼の子を孕ませるためにたっぷりと精を注ぎ込む。
始めは拒絶と苦痛の声ばかりだったものが、いつからかすすり泣くように喘ぎ快感を訴えるようになった。
女の身体は極上で、いくら抱いても飽きぬほどであったがいつまでたっても慣れることなく意識を飛ばしてしまうので、無理をさせて壊すのはもったいないと我慢する。
女はほとんど笑わない。
心だけは渡さないとでもいうかのようにひどく頑なだ。
だが、一度だけ。
一度だけ、彼女は元親に笑ったのだ。
ひどく、嬉しそうに。
その瞬間に、元親は女を愛し始めた。
女が行くのを許された場所はそう多くなかった。
城の外に連れて行くときは必ず元親が一緒だったし、城の中においても家臣たちが多くいる場所へ行くことは許されなかった。
つまり、女を愛する前から独占欲だけは強かったのだ。
ある時、女を連れて砂浜を歩いた。
それはたんなる気まぐれで深い意味などなかったのだが、ずいぶん久しぶりに外を歩くことができて、女はなんとなくいつもよりも明るい顔をしていた。
元親としても、妻とした女が暗い顔をしているよりは明るい顔をしているほうが嬉しい。
そして、熱心に海を眺める姿を見て、何の気なしに海が好きかとたずねると、少々の沈黙の後、こくりと女はうなずいた。
「荒々しくて、強くて…でも、きれいだ」
「そうか」
自分の好きなものを好きだと言われたのが嬉しくて上機嫌で話しかけると、ぎこちなくではあるが返事も返ってきて、ほとんど始めての穏やかな会話にさらに気分がよくなった。
だから、言った。
「じゃあ、おまえの部屋を海の見えるところに移してやろうか」
女は部屋で過ごすことが多かった。
ぼんやりと、窓の外を眺めていることを知っていた。
だからこその提案。
思いもかけない言葉だったのだろう、女は虚をつかれた顔をして、それから見とれるほどに嬉しそうな笑顔でうなずいたのだ。
「ありがとう」
その笑顔に、恋をした。
今でも元親は夜毎に女を抱く。
だが、以前よりもよほど優しく丁寧に愛撫し、決して乱暴にはせずに快楽ばかりを与える。
その変化に戸惑いながらも無垢な身体は与えられる快楽に従順に反応し、嬌声をあげる。
会話もちゃんとするし以前よりは笑うことも多くなった。
それでも、女は決して元親を許さない。
元親は彼女の愛する家臣たちを少なくない数殺したし、それはお互い様と言ってしまえばそれまでのことだしこの乱世においていちいち怨んでいてもしようのないことではあるけれど。
散っていった命を思えばそうやすやすと許せるものでもないことはわかる。
だが、それよりも何よりも女をかたくなにするのは、元親が彼女を“女”にしたことだった。
男として育てられ、男として生きて、そしていつか男として死んでいくはずだった彼女の本来の性を暴いて無理やり女にしたことだった。
女として、あつかうこと。
それは、それまでの彼女の人生のすべてを否定する行為だった。
今更愛していると言っても伝わらないことを知っているし、その言葉は彼女を追い詰めることしかできないと知っているから、元親は何も言えない。
第一、彼女は元親の言葉を信じない。
だから、ただ優しくして全身で愛を示すことしかできない。
抱くことをやめれば少しは受け入れてくれるのだろうか。
だが、元親は心と身体と両方がほしいのだ。
それが叶わないのならせめて身体だけでもほしい。
それがどれだけむなしい考えであるかなんて、わかっている。
だがそれでも元親はこの女がほしいのだ。
片方が手に入らないからと言って両方をあきらめることはできない。
片方だけであろうとも、手を伸ばせば届くのだ。
どうして、手を伸ばさずにいられるだろうか。
どれだけ考えても結論はいつだってそこにたどりつく。
(いつか…)
いつか、この思いが伝わるのだろうか。
いつか、女が元親を愛する日が来るだろうか。
かすかな希望を抱かずにはいられない自分に苦笑する。
だが、それでも信じたいのだ。
いつか、そんな日が来ると。
許すことはできなくとも、受け入れてくれる日が来ると、信じたいのだ。
「…愛してる」
今は、眠った横顔にささやくことしかでいないけれど。
いつか、真っ直ぐにその瞳を見つめて告げることができたのなら。
眠った女の眦から涙が一筋こぼれおちた。
「どうすれば、伝わるんだろうな」
隣で眠る隻眼の女の髪をなでながら、元親は呟いた。
いつものように情事の後、彼女は逃げるように意識を手放した。
ほんの数ヶ月前まで男として生きていた女は元親がその身体を無理やり拓くまで、何も知らなかったのだ。
家臣たちに愛され、守られ、そして彼らを愛し、守ってきた女は、己を男であるとずっと偽ってきた。
男の着物を身にまとい、戦場に立ち、自ら刀を振るって。
己は男であると、何よりも自分自身を偽っていた。
だから、物理的に女の力が男にかなわないことは知っていても、自分が押し倒されて犯されるとは思ってもいなかっただろう。
己の身体が“女”として使われることなど、考えたこともなかっただろう。
はじめてみたとき、きれいな男だと思った。
そして、思わぬ華奢な肢体に驚いた。
うわさに聞く奥州の独眼竜はどんな猛き男だろうと想像していたというのに。
しかし、戦い始めてすぐに内心舌を巻いた。
その細い腕から繰り出される攻撃は鋭く、力は元親にはるかにかなわないものの速さは相手のほうが上だった。
体格的に不利な分、その俊敏さを武器にして。
攻撃は最大の防御だとばかりに決してひくことはない。
それでもなんとか勝利して。
そして、独眼竜と呼ばれた男の秘密を知った。
すなわち、彼の竜は女である、と。
興味を覚えた。
文句を言いようがなく美しい女であったし、無理やりはだけさせ晒をはがせば、白い豊満な乳がのぞいてそれも元親を煽った。
片目であることなど全く気に入らないし、そもそも隻眼ならば、お互い様。
さっさと殺せ、首を取れという女に、元親は言った。
「おまえが、俺の女になるんなら奥州は…このままにしてやってもいいぜ?もちろん、おまえの家臣も、だ」
たったの一言で、竜は堕ちた。
連れ帰った女を毎晩犯して、何も知らなかった身体に快楽を植えつけて。
鬼の子を孕ませるためにたっぷりと精を注ぎ込む。
始めは拒絶と苦痛の声ばかりだったものが、いつからかすすり泣くように喘ぎ快感を訴えるようになった。
女の身体は極上で、いくら抱いても飽きぬほどであったがいつまでたっても慣れることなく意識を飛ばしてしまうので、無理をさせて壊すのはもったいないと我慢する。
女はほとんど笑わない。
心だけは渡さないとでもいうかのようにひどく頑なだ。
だが、一度だけ。
一度だけ、彼女は元親に笑ったのだ。
ひどく、嬉しそうに。
その瞬間に、元親は女を愛し始めた。
女が行くのを許された場所はそう多くなかった。
城の外に連れて行くときは必ず元親が一緒だったし、城の中においても家臣たちが多くいる場所へ行くことは許されなかった。
つまり、女を愛する前から独占欲だけは強かったのだ。
ある時、女を連れて砂浜を歩いた。
それはたんなる気まぐれで深い意味などなかったのだが、ずいぶん久しぶりに外を歩くことができて、女はなんとなくいつもよりも明るい顔をしていた。
元親としても、妻とした女が暗い顔をしているよりは明るい顔をしているほうが嬉しい。
そして、熱心に海を眺める姿を見て、何の気なしに海が好きかとたずねると、少々の沈黙の後、こくりと女はうなずいた。
「荒々しくて、強くて…でも、きれいだ」
「そうか」
自分の好きなものを好きだと言われたのが嬉しくて上機嫌で話しかけると、ぎこちなくではあるが返事も返ってきて、ほとんど始めての穏やかな会話にさらに気分がよくなった。
だから、言った。
「じゃあ、おまえの部屋を海の見えるところに移してやろうか」
女は部屋で過ごすことが多かった。
ぼんやりと、窓の外を眺めていることを知っていた。
だからこその提案。
思いもかけない言葉だったのだろう、女は虚をつかれた顔をして、それから見とれるほどに嬉しそうな笑顔でうなずいたのだ。
「ありがとう」
その笑顔に、恋をした。
今でも元親は夜毎に女を抱く。
だが、以前よりもよほど優しく丁寧に愛撫し、決して乱暴にはせずに快楽ばかりを与える。
その変化に戸惑いながらも無垢な身体は与えられる快楽に従順に反応し、嬌声をあげる。
会話もちゃんとするし以前よりは笑うことも多くなった。
それでも、女は決して元親を許さない。
元親は彼女の愛する家臣たちを少なくない数殺したし、それはお互い様と言ってしまえばそれまでのことだしこの乱世においていちいち怨んでいてもしようのないことではあるけれど。
散っていった命を思えばそうやすやすと許せるものでもないことはわかる。
だが、それよりも何よりも女をかたくなにするのは、元親が彼女を“女”にしたことだった。
男として育てられ、男として生きて、そしていつか男として死んでいくはずだった彼女の本来の性を暴いて無理やり女にしたことだった。
女として、あつかうこと。
それは、それまでの彼女の人生のすべてを否定する行為だった。
今更愛していると言っても伝わらないことを知っているし、その言葉は彼女を追い詰めることしかできないと知っているから、元親は何も言えない。
第一、彼女は元親の言葉を信じない。
だから、ただ優しくして全身で愛を示すことしかできない。
抱くことをやめれば少しは受け入れてくれるのだろうか。
だが、元親は心と身体と両方がほしいのだ。
それが叶わないのならせめて身体だけでもほしい。
それがどれだけむなしい考えであるかなんて、わかっている。
だがそれでも元親はこの女がほしいのだ。
片方が手に入らないからと言って両方をあきらめることはできない。
片方だけであろうとも、手を伸ばせば届くのだ。
どうして、手を伸ばさずにいられるだろうか。
どれだけ考えても結論はいつだってそこにたどりつく。
(いつか…)
いつか、この思いが伝わるのだろうか。
いつか、女が元親を愛する日が来るだろうか。
かすかな希望を抱かずにはいられない自分に苦笑する。
だが、それでも信じたいのだ。
いつか、そんな日が来ると。
許すことはできなくとも、受け入れてくれる日が来ると、信じたいのだ。
「…愛してる」
今は、眠った横顔にささやくことしかでいないけれど。
いつか、真っ直ぐにその瞳を見つめて告げることができたのなら。
眠った女の眦から涙が一筋こぼれおちた。
Sun 16 , 01:52:18
2007/12
五月待つ 花橘の 香をかげば 昔の人の 袖の香ぞする
先日、授業で和泉式部日記をやったときに出てきました。
この歌が直接出たと言うよりは、引用されていたわけなんですけど。
さて、この歌は「よみ人知らず」なんです(この「よみ人知らず」という言い方、好きです。現代だったら「作者不明」という味も素っ気もない言い方するんでしょうね。昔の、こういう言い回しに惹かれます)。
この歌の作者は男でしょうか、女でしょうか。
先生は(蛇足ですが、私はこの先生のことが本当に本当に大好きです。友人連中に呆れられるくらいに好きです)、この作者を「男だと思います」といっていました。
しかし、私はこの歌を初めて見たときに「女性っぽいな」と思ったのでした。
だから、先生の言葉を意外に思い、他の人はどう感じるのかと気になって母に聞いてみたところ、母も「男性っぽい」と言っていました。
確かに、どちらともとれる歌です。
花の香りに関する歌と言えば、紀貫之の
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける
を思い出します。
花と女性を結びつけるという考え方は、自然ですよね。むしろ、男性よりも女性を連想しやすいと思います。
ところで、橘の花とはどういうものでしょうか?
実物を見たことはないのですが、私のイメージは少し厚い花弁の、白い花です。柑橘類だということで、おそらくさわやかな香りでしょう。
白い可憐な花は女性をイメージさせます。
しかし、柑橘のさわやかな香りはどちらかといえば男性をイメージさせると思うのです。
だから、“橘の花”のイメージから、おそらく私はこの歌の作者を女性だと思ったのでしょう。
それに、この時代の女性はめったに外に出ませんから恋人や家族以外の男性と直接会うこともありませんでした。身分の高い女性であれば、直接言葉を交わすことすらなかったでしょう。
そういう女性にとって、恋人とはどれほどの意味を持つのか。
きっと、会えなくなっても忘れられないと思うのです。
何かにつけて「ああ、あんな人もいたなぁ」と思いを馳せ、懐かしく、もしくはいとおしく思うのではないでしょうか。
そして、男性がかつての恋人を思うよりもずっと多くのことを覚えているのではないか、と思うのです。
男性は外に出て色々な人に出会います。
広い世界を知っており、当然知人も多いでしょうしこの時代の常として恋人が複数いることは珍しくありません。
それに対し、女性は先ほども述べたように家の奥に引きこもっているのです。
この時代、女性が「世の中」という言葉を使えば、それは十中八九「男女の仲」を示すように、彼女たちの世界はとても狭い。
だから、男のほんの何気ない仕草や言葉、そして衣に焚き染めた香りも忘れられないのではないでしょうか。
だから私はこの歌を見ると、五月の緑あふれる庭を、端近くに座して懐かしい気分にひたりながら穏やかに微笑み、かつての恋人を思い出す女性を思い浮かべずにはいられないのです。
古今和歌集 夏 (よみ人知らず)
先日、授業で和泉式部日記をやったときに出てきました。
この歌が直接出たと言うよりは、引用されていたわけなんですけど。
さて、この歌は「よみ人知らず」なんです(この「よみ人知らず」という言い方、好きです。現代だったら「作者不明」という味も素っ気もない言い方するんでしょうね。昔の、こういう言い回しに惹かれます)。
この歌の作者は男でしょうか、女でしょうか。
先生は(蛇足ですが、私はこの先生のことが本当に本当に大好きです。友人連中に呆れられるくらいに好きです)、この作者を「男だと思います」といっていました。
しかし、私はこの歌を初めて見たときに「女性っぽいな」と思ったのでした。
だから、先生の言葉を意外に思い、他の人はどう感じるのかと気になって母に聞いてみたところ、母も「男性っぽい」と言っていました。
確かに、どちらともとれる歌です。
花の香りに関する歌と言えば、紀貫之の
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける
を思い出します。
花と女性を結びつけるという考え方は、自然ですよね。むしろ、男性よりも女性を連想しやすいと思います。
ところで、橘の花とはどういうものでしょうか?
実物を見たことはないのですが、私のイメージは少し厚い花弁の、白い花です。柑橘類だということで、おそらくさわやかな香りでしょう。
白い可憐な花は女性をイメージさせます。
しかし、柑橘のさわやかな香りはどちらかといえば男性をイメージさせると思うのです。
だから、“橘の花”のイメージから、おそらく私はこの歌の作者を女性だと思ったのでしょう。
それに、この時代の女性はめったに外に出ませんから恋人や家族以外の男性と直接会うこともありませんでした。身分の高い女性であれば、直接言葉を交わすことすらなかったでしょう。
そういう女性にとって、恋人とはどれほどの意味を持つのか。
きっと、会えなくなっても忘れられないと思うのです。
何かにつけて「ああ、あんな人もいたなぁ」と思いを馳せ、懐かしく、もしくはいとおしく思うのではないでしょうか。
そして、男性がかつての恋人を思うよりもずっと多くのことを覚えているのではないか、と思うのです。
男性は外に出て色々な人に出会います。
広い世界を知っており、当然知人も多いでしょうしこの時代の常として恋人が複数いることは珍しくありません。
それに対し、女性は先ほども述べたように家の奥に引きこもっているのです。
この時代、女性が「世の中」という言葉を使えば、それは十中八九「男女の仲」を示すように、彼女たちの世界はとても狭い。
だから、男のほんの何気ない仕草や言葉、そして衣に焚き染めた香りも忘れられないのではないでしょうか。
だから私はこの歌を見ると、五月の緑あふれる庭を、端近くに座して懐かしい気分にひたりながら穏やかに微笑み、かつての恋人を思い出す女性を思い浮かべずにはいられないのです。
Wed 12 , 01:32:14
2007/12
4月くらいまで、更新が今までよりもさらに遅くなります。
日記だけでも書くようにはしたいんですが…どうでしょうね。
クリスマスネタも書きたいのにな~。
せめて、今までに書き溜めてたやつだけでもUPしていければいいんですがどうなることやら。
まあでも、春には笑っていられるように今、頑張らなくちゃです。
日記だけでも書くようにはしたいんですが…どうでしょうね。
クリスマスネタも書きたいのにな~。
せめて、今までに書き溜めてたやつだけでもUPしていければいいんですがどうなることやら。
まあでも、春には笑っていられるように今、頑張らなくちゃです。
Sat 08 , 00:59:20
2007/12
風邪ひいてます。
熱は出てないし、大してしんどくもないんですが、咳が出るのと鼻水が垂れるのは困ったものです。
街はすでにクリスマス一色ですね。
考えてみれば、日本人とは宗教に関して言えば摩訶不思議な民族ですよね。
キリスト教でなくともクリスマスは祝う。
神道でなくとも正月に神社に初詣。
仏教でなくともお盆には墓参り。
神社と寺を混同している人も少なくないんじゃないかなぁ。
まあ、神仏習合も日本文化の一つといえなくはないから、それはそれでいいんですが。
キリスト教でなくともクリスマスを祝う。
これって、どうなんでしょう。
友人と話してて、
「クリスマスってキリスト教の開祖様のお誕生日なわけだよね。どうして、仏教徒の人もよその開祖様は祝うわりに花祭りには無関心なんだろう」
と言いましたところ、
「花祭りって何?」
と聞き返されました。
Oh my God!
とうめくほどには衝撃を受けませんでしたが、やっぱりなんだかなぁ、と思いました。
花祭りとは、お釈迦様のお誕生日なわけですよ。
よその宗教の開祖様のお誕生日を祝うのはいいとして、自分とこの宗教の開祖様のお誕生日も祝ってあげようよ。いや、祝わなくてもせめて…そのくらい知っといたほうがいいんじゃないかなぁ、一般常識として。
ちなみに、その子のおうちは仏教ですよ。
とかまあ、えらそうなこと言いましたが。
うちも仏教だけどクリスマスにケーキ食べてプレゼントもらうし、初詣に行くこともあるし、花祭りはスルーします。
熱は出てないし、大してしんどくもないんですが、咳が出るのと鼻水が垂れるのは困ったものです。
街はすでにクリスマス一色ですね。
考えてみれば、日本人とは宗教に関して言えば摩訶不思議な民族ですよね。
キリスト教でなくともクリスマスは祝う。
神道でなくとも正月に神社に初詣。
仏教でなくともお盆には墓参り。
神社と寺を混同している人も少なくないんじゃないかなぁ。
まあ、神仏習合も日本文化の一つといえなくはないから、それはそれでいいんですが。
キリスト教でなくともクリスマスを祝う。
これって、どうなんでしょう。
友人と話してて、
「クリスマスってキリスト教の開祖様のお誕生日なわけだよね。どうして、仏教徒の人もよその開祖様は祝うわりに花祭りには無関心なんだろう」
と言いましたところ、
「花祭りって何?」
と聞き返されました。
Oh my God!
とうめくほどには衝撃を受けませんでしたが、やっぱりなんだかなぁ、と思いました。
花祭りとは、お釈迦様のお誕生日なわけですよ。
よその宗教の開祖様のお誕生日を祝うのはいいとして、自分とこの宗教の開祖様のお誕生日も祝ってあげようよ。いや、祝わなくてもせめて…そのくらい知っといたほうがいいんじゃないかなぁ、一般常識として。
ちなみに、その子のおうちは仏教ですよ。
とかまあ、えらそうなこと言いましたが。
うちも仏教だけどクリスマスにケーキ食べてプレゼントもらうし、初詣に行くこともあるし、花祭りはスルーします。
Sun 02 , 22:56:00
2007/12
そういえば、金曜日、テスト最終日でさっさと家に帰れるんで機嫌よく歩いてたらバス停近くのCDショップでポスターを見まして、その日の午後はお出かけして「自己ベスト2」を買ってきました。
おかげで11月は赤字になっちゃったけど、幸せです。本望だよ!
小田和正さん、大好きです。
声がすごくきれい。
なんていうか…透明感があるんですよ。
しばらくはエンドレスで聞いてると思います。
今回、新曲は2曲しかはいってないんですが、お気に入りの曲がたくさん入ってて嬉しいです。
新しくはないけど知らなかった曲も数曲ありましたし。
「生まれ来る子どもたちのために」と「君住む街へ」は、違うCDで知ってすごく気に入ってた曲でして、オフコース時代の名曲ですね。「さよなら」や「ラブ・ストーリーは突然に」ほどの知名度はないかもしれないが、それに負けないほどの名曲ですよ。
「the flag」も違うCDで知ってた曲なんですが、小田さんの曲の中で一番最初に「これ、好きだ」って強く思った曲なんで、嬉しいです。シングルでもないのに収録されてるって言うのも、やっぱり人気があったんだろうなぁ。
僕は諦めない 誰か 聞いて いるか
僕はここにいる 誰か そばに いるか
メッセージ性の強い曲、かな。
当時小学生だった私の心にも真っ直ぐに響いた曲でした。
「たしかなこと」も、大好きな曲です(というか、小田さんの曲の中で好きでないものがないんですが)。個人的には「言葉にできない」よりもこっちの方が好きかな?でも、「言葉にできない」は
あなたに会えて 本当によかった
うれしくて うれしくて 言葉にできない
この部分が特に好き。
「たしかなこと」は、もう全部好き。どこが、っていえない。
でも、
時を越えて 君を愛せるか
本当に君を 守れるか
この部分が、腐った耳で聞くと小十政(BASARA)っぽいなぁ…。転生ネタで。
もちろん、そんな腐った耳でなく聞いて素晴らしい曲です。お勧めですよ!!
他の曲についても語りたいんですが、収集がつかなくなりそうなんでこの辺でやめときます。
でも、本当に小田さんはお勧めです。機会があったら聞いてみてください。
おかげで11月は赤字になっちゃったけど、幸せです。本望だよ!
小田和正さん、大好きです。
声がすごくきれい。
なんていうか…透明感があるんですよ。
しばらくはエンドレスで聞いてると思います。
今回、新曲は2曲しかはいってないんですが、お気に入りの曲がたくさん入ってて嬉しいです。
新しくはないけど知らなかった曲も数曲ありましたし。
「生まれ来る子どもたちのために」と「君住む街へ」は、違うCDで知ってすごく気に入ってた曲でして、オフコース時代の名曲ですね。「さよなら」や「ラブ・ストーリーは突然に」ほどの知名度はないかもしれないが、それに負けないほどの名曲ですよ。
「the flag」も違うCDで知ってた曲なんですが、小田さんの曲の中で一番最初に「これ、好きだ」って強く思った曲なんで、嬉しいです。シングルでもないのに収録されてるって言うのも、やっぱり人気があったんだろうなぁ。
僕は諦めない 誰か 聞いて いるか
僕はここにいる 誰か そばに いるか
メッセージ性の強い曲、かな。
当時小学生だった私の心にも真っ直ぐに響いた曲でした。
「たしかなこと」も、大好きな曲です(というか、小田さんの曲の中で好きでないものがないんですが)。個人的には「言葉にできない」よりもこっちの方が好きかな?でも、「言葉にできない」は
あなたに会えて 本当によかった
うれしくて うれしくて 言葉にできない
この部分が特に好き。
「たしかなこと」は、もう全部好き。どこが、っていえない。
でも、
時を越えて 君を愛せるか
本当に君を 守れるか
この部分が、腐った耳で聞くと小十政(BASARA)っぽいなぁ…。転生ネタで。
もちろん、そんな腐った耳でなく聞いて素晴らしい曲です。お勧めですよ!!
他の曲についても語りたいんですが、収集がつかなくなりそうなんでこの辺でやめときます。
でも、本当に小田さんはお勧めです。機会があったら聞いてみてください。
Sat 01 , 19:59:36
2007/12
テストが終わったんで、更新しました。
最後の更新は10月でしたね…。
で、まあ、以前書いてたやつを直したりなんかして、5本一気にUPしたわけなんですが。
このサイトでD.Gray-manやHarry Potterの更新はかなりどうでもいい部類ですよね…。どうせならもっとNARUTO系を書けよ!と思わなくもないんですが、つい…。
まあ、久しぶりに未来設定パラレルも書いたし、勘弁してやってください。
では、以下解説でも。
「暖かい場所」(奈良家)
えーっと、ほのぼのを目指しました。
シカいの夫婦は仲良しで、子どもたちは父親が大好きです。母親も大好きだけど、父親の方が忙しくて家にいないことが多いんで、家にいるときは父親にべったりなります。
今、日記でたまに書いてる「きっと、そういうこと」とは別のお話で考えてください。未来パラレルはとにかくほのぼのな感じでいきたいんで。
「きらきらひかる」(四代目+カカシ)
四代目とカカシのお話。
なんか、私が書くのは全部似たような話だなぁ、と改めて。
カカシはお父さん大好きです。
だからサクモさんが自殺したときに、すごい衝撃を受けました。四代目はサクモさんのことを先輩として慕ってて、赤ん坊のころからカカシを知っていたから、気になってて。それで、カカシを引き取って育てるうちにだんだん独占欲がわいてきたりとか、ね。
でも、基本は四代目←カカシです。
カカシは愛人だったり未亡人だったり(笑)。
「いってきます」(スーマン)
全然需要はないだろうけど個人的にはお気に入りの作品です。
スーマン編を読んでからすぐに書いた記憶があるんですが、なぜかUPはしてなかったので今になってようやく日の目を見ました。
スーマンは、すごく“人間らしい”エクソシストだと思いました。
世界よりも家族が大切。
それって、間違ってることなんですかね?
個人の感情として、とても正しいことだと思います。“世界”なんていうのは漠然として、実感がつかめないと思います。それよりも、確かな絆を持つ“家族”のほうが大切でしょう。
“世界”を守るよりも家族と一緒に死ぬことを、本当は彼は選びたかったと思う。
哀しい人でした。
「弔いの鐘」(神田+マリ(ラビユウ風?))
デイシャの追悼で、これも第43夜を読んですぐに書きました。
マリは寡黙な人だけど、基本的に優しくて懐が大きいんです。
そして、ティエドール元帥と兄弟弟子は彼の中で、本当に“特別”に大事なんだと思います。
神田は素直じゃないし口も悪いけど、根はすごく優しいと思います。
ティエドール元帥とかマリとかリナリーとかはそのことを知っていて、神田の不器用でわかりにくい優しさがすごく好きだと思う。
ラビも、神田のそういうところを大事に愛してるといいなあ、とか妄想では思います。
デイシャは、純粋な子どもっぽさを忘れない人だったんじゃないかな。
ティエドール部隊のムードメーカーみたいな?
多分、一緒にいたころはみんなデイシャの明るさに救われてたと思う。
神田とは逆に自分の感情に素直な人だったと思う。
デイシャがいなくなって二人とも哀しくても泣けない自分を怨むと思う。
デイシャが、大切だから。
「もう一度」(リーマス)
シリウスは哀しい人。弱くて強い人。きれいな人。優しい人。
リーマスは、シリウスのことが好きだった。
それは恋だったのかもしれないしただの友情だったのかもしれないし、わからないけど、シリウスのことがとても好きで、ジェームズに嫉妬しながらも二人が笑っているところをみるのがとても好きで。
多分、シリウスはピーターを心から憎んでいたけど、心のどこかでは許したかったんじゃないかな。
ジェームズはシリウスに憎んでほしくなかったと思うし、最後までピーターを友と呼んだだろうことを知っているから。
そして何より、人生の中でもっとも幸福だった時間に、ピーターもいつだってそばにいて笑っていたから。
あの瞬間を信じたくて、その記憶に縋って生きていくことしか出来ない弱い人だったと思う。
その弱さを、リーマスは支えたかったと思う。
リーマスはジェームズじゃないからただそばにいることしかできなかったけど。
そんなリーマスにシリウスは救われてたと思う。
最後の更新は10月でしたね…。
で、まあ、以前書いてたやつを直したりなんかして、5本一気にUPしたわけなんですが。
このサイトでD.Gray-manやHarry Potterの更新はかなりどうでもいい部類ですよね…。どうせならもっとNARUTO系を書けよ!と思わなくもないんですが、つい…。
まあ、久しぶりに未来設定パラレルも書いたし、勘弁してやってください。
では、以下解説でも。
「暖かい場所」(奈良家)
えーっと、ほのぼのを目指しました。
シカいの夫婦は仲良しで、子どもたちは父親が大好きです。母親も大好きだけど、父親の方が忙しくて家にいないことが多いんで、家にいるときは父親にべったりなります。
今、日記でたまに書いてる「きっと、そういうこと」とは別のお話で考えてください。未来パラレルはとにかくほのぼのな感じでいきたいんで。
「きらきらひかる」(四代目+カカシ)
四代目とカカシのお話。
なんか、私が書くのは全部似たような話だなぁ、と改めて。
カカシはお父さん大好きです。
だからサクモさんが自殺したときに、すごい衝撃を受けました。四代目はサクモさんのことを先輩として慕ってて、赤ん坊のころからカカシを知っていたから、気になってて。それで、カカシを引き取って育てるうちにだんだん独占欲がわいてきたりとか、ね。
でも、基本は四代目←カカシです。
カカシは愛人だったり未亡人だったり(笑)。
「いってきます」(スーマン)
全然需要はないだろうけど個人的にはお気に入りの作品です。
スーマン編を読んでからすぐに書いた記憶があるんですが、なぜかUPはしてなかったので今になってようやく日の目を見ました。
スーマンは、すごく“人間らしい”エクソシストだと思いました。
世界よりも家族が大切。
それって、間違ってることなんですかね?
個人の感情として、とても正しいことだと思います。“世界”なんていうのは漠然として、実感がつかめないと思います。それよりも、確かな絆を持つ“家族”のほうが大切でしょう。
“世界”を守るよりも家族と一緒に死ぬことを、本当は彼は選びたかったと思う。
哀しい人でした。
「弔いの鐘」(神田+マリ(ラビユウ風?))
デイシャの追悼で、これも第43夜を読んですぐに書きました。
マリは寡黙な人だけど、基本的に優しくて懐が大きいんです。
そして、ティエドール元帥と兄弟弟子は彼の中で、本当に“特別”に大事なんだと思います。
神田は素直じゃないし口も悪いけど、根はすごく優しいと思います。
ティエドール元帥とかマリとかリナリーとかはそのことを知っていて、神田の不器用でわかりにくい優しさがすごく好きだと思う。
ラビも、神田のそういうところを大事に愛してるといいなあ、とか妄想では思います。
デイシャは、純粋な子どもっぽさを忘れない人だったんじゃないかな。
ティエドール部隊のムードメーカーみたいな?
多分、一緒にいたころはみんなデイシャの明るさに救われてたと思う。
神田とは逆に自分の感情に素直な人だったと思う。
デイシャがいなくなって二人とも哀しくても泣けない自分を怨むと思う。
デイシャが、大切だから。
「もう一度」(リーマス)
シリウスは哀しい人。弱くて強い人。きれいな人。優しい人。
リーマスは、シリウスのことが好きだった。
それは恋だったのかもしれないしただの友情だったのかもしれないし、わからないけど、シリウスのことがとても好きで、ジェームズに嫉妬しながらも二人が笑っているところをみるのがとても好きで。
多分、シリウスはピーターを心から憎んでいたけど、心のどこかでは許したかったんじゃないかな。
ジェームズはシリウスに憎んでほしくなかったと思うし、最後までピーターを友と呼んだだろうことを知っているから。
そして何より、人生の中でもっとも幸福だった時間に、ピーターもいつだってそばにいて笑っていたから。
あの瞬間を信じたくて、その記憶に縋って生きていくことしか出来ない弱い人だったと思う。
その弱さを、リーマスは支えたかったと思う。
リーマスはジェームズじゃないからただそばにいることしかできなかったけど。
そんなリーマスにシリウスは救われてたと思う。
Sun 25 , 00:05:19
2007/11
BASARA(小十郎+梵天丸)
いつからこの方は泣かないようになったのだったか。
『一人は寂しいんだ』
そう言って、泣きそうな顔で俺の布団に入ってきた小さな童を思い出す。
まだ、梵天丸様と呼ばれていたころだ。
『一人で寝ていると、怖い妖がたくさん、梵天の布団に乗っかるんだ。お部屋の隅で、笑うんだ…』
そう言って、幼い顔をくしゃくしゃにゆがめて、今にも泣きそうに目に涙を浮かべているのに、決して泣かなかった小さな童。
『まったく…』
『…ダメか?』
俺はあのころから、あの人の目に弱かった。
ひとつきりのその左目は、言葉よりも雄弁にすべてを語る。
『今から部屋に戻るまでに風邪をひいてしまいますね』
ため息混じりにそう言って布団の端をめくると、途端に笑顔になって俺の横に入り込み、小さな身体を懸命に俺に寄せてほっとしたように笑う。
『今夜だけですよ?』
『小十郎、ありがとう、大好きだ』
本当に嬉しそうに笑うのだ。
病を乗り越えたあの方はその引き換えとでも言うかのように右目を失った。
そして、それにより母親に手ひどく拒絶された。
それ以来、人に拒まれることを極端に恐れていることを知っている。
そうでなくとも、この唯一と決めた主を一人にできるわけがない。
あまり甘やかすことはよくないとわかっているが、どうにも俺はこの童に弱い。
それでも、本当に心を許した者にしかわがままを言わないのを知っているから。
頼られるのが、すごくすごく嬉しいから。
「…おやすみなさい、小さな俺の主」
既に眠りの世界へ旅立った童の滑らかな頬を軽く撫でてから、俺もその暖かい小さな身体の隣で眠りについた。
いつからこの方は泣かないようになったのだったか。
『一人は寂しいんだ』
そう言って、泣きそうな顔で俺の布団に入ってきた小さな童を思い出す。
まだ、梵天丸様と呼ばれていたころだ。
『一人で寝ていると、怖い妖がたくさん、梵天の布団に乗っかるんだ。お部屋の隅で、笑うんだ…』
そう言って、幼い顔をくしゃくしゃにゆがめて、今にも泣きそうに目に涙を浮かべているのに、決して泣かなかった小さな童。
『まったく…』
『…ダメか?』
俺はあのころから、あの人の目に弱かった。
ひとつきりのその左目は、言葉よりも雄弁にすべてを語る。
『今から部屋に戻るまでに風邪をひいてしまいますね』
ため息混じりにそう言って布団の端をめくると、途端に笑顔になって俺の横に入り込み、小さな身体を懸命に俺に寄せてほっとしたように笑う。
『今夜だけですよ?』
『小十郎、ありがとう、大好きだ』
本当に嬉しそうに笑うのだ。
病を乗り越えたあの方はその引き換えとでも言うかのように右目を失った。
そして、それにより母親に手ひどく拒絶された。
それ以来、人に拒まれることを極端に恐れていることを知っている。
そうでなくとも、この唯一と決めた主を一人にできるわけがない。
あまり甘やかすことはよくないとわかっているが、どうにも俺はこの童に弱い。
それでも、本当に心を許した者にしかわがままを言わないのを知っているから。
頼られるのが、すごくすごく嬉しいから。
「…おやすみなさい、小さな俺の主」
既に眠りの世界へ旅立った童の滑らかな頬を軽く撫でてから、俺もその暖かい小さな身体の隣で眠りについた。
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女性
職業:
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更新はまったり遅いですが、徒然なるままに日記やら突発でSSやら書いていく所存ですのでどうぞヨロシク。
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