白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
Wed 22 , 00:03:20
2007/08
それぞれの権力の維持の仕方。
まずは、藤原氏。
とりあえず、中臣鎌足が中大兄皇子と仲がよかったおかげでスタート地点から他より有利。持つべきものは権力者と仲のいい先祖。
ですが、まだ安心はできません。
とりあえず、邪魔者は排除しましょう。というわけで、他の有力一族を次々とどかします。842年承和の変から始まっての969年の安和の変でとりあえず、他氏排斥終了。
で、邪魔する一族がいなくなったら、今度は一族内での権力争い。そして最終的には藤原道長が栄華を極めます。娘を次々に入内させて、外祖父として権力握る。彼の娘は3人も天皇に嫁入りしています。一家四后なんて、他にないんじゃないかな。で、うかれて呼んだ有名な歌。
この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることの なしと思えば
うわー…すげぇこと言ってるよ。このおじさん。
で、次は平氏ですね。
邪魔な源氏を排除したあと、平氏の人々は栄華を極めます。
「平家に非ずんば人に非ず」
なーんて、こっちもこっちですごいこと言ってます。
平氏は、自分の一族はけっこう大切にしているイメージかな。
だって、自分の一族を高位高官につけてるし。
で、ついでに清盛は自分の娘を高倉天皇に入内させて、安徳天皇を手に入れて外祖父として…って、これって貴族の発想ですよね。武士なら、もっと武士らしいやりかたをしてほしかったなぁ。
源氏は、一族内での紛争がたっぷり。藤原氏の内紛って、もちろん殺した例もあるけど、殺さずに遠国へ配流してることのほうが多い気がします。でも、源氏は一族内で殺しあってますよ。平氏と違って、一族を大事にしてるイメージはないな。それよりもむしろ、主従関係のほうに重点を置いてる感じがします。
特に頼朝。義仲やら義経やら殺してます。ついでに言えば、義仲の父は頼朝の兄に殺されています。でも、「ご恩と奉公」なんて、御家人は大切にしてる。
で、最終的には三代将軍実朝が甥っ子の公暁に殺され、源氏は三代で潰えた、なんていわれるわけですね。
源氏を受け継いだのは北条氏です。でも、北条氏って本当は平氏sideなんですよねー。でもまあ、うっかり政子さんが頼朝とくっついちゃったおかげで、真っ先に平氏を裏切るわけですが。持つべきものは将来性のある夫を選ぶ娘ですか。
彼等は、他氏排斥タイプですね。もともと北条氏は御家人でしかありません。それが、政子さんが頼朝の奥さんだった関係でまあ、他の御家人よりはスタートがいいわけですよ。それで、そのまま突っ走って。気がついたら、執権政治なんてやってました。他の御家人にしてみれば、非常に面白くない状況ですよね。というわけで、有力御家人は反乱を起こしたり、言いがかりをつけられて倒されたりなんかしているわけです。鎌倉末期で生き残ってたのは、足利氏くらい。だから、尊氏さんが挙兵しなかったら遅かれ速かれ足利もつぶされてたと思うな。だって、足利氏って源氏の棟梁になるわけだから…キケンで厄介な存在だったと思いますよ。
将軍を天皇にたとえるなら、執権は摂関なわけですよね。んでもって、時頼以後の得宗専制政治…ようするに、それまでは執権が権力を握ってたわけですが、執権を退いても、得宗(=北条氏の家長)が権力を握り続けるわけ。あれ、これって何かに似てるよね。そうです、院政ですよ!
こんな感じで、それぞれに権力の維持の仕方があるわけなんです。
どの方法が一番よかったか…なんてことはわかりませんが、どの方法にしてもいろんな人の恨みをかってそうですよね。権力を手に入れるってことは、他の人を押しのけるってことだから、それはしょうがないことかな。
だから、大事なのはきっと権力を手に入れた後なんですよ。でも、あんまり栄華が続いていると、それが当たり前になってきちゃうから、どの一族も滅ぼされていくんだ。…いや、摂関家はその後も続いてるけどね。
まずは、藤原氏。
とりあえず、中臣鎌足が中大兄皇子と仲がよかったおかげでスタート地点から他より有利。持つべきものは権力者と仲のいい先祖。
ですが、まだ安心はできません。
とりあえず、邪魔者は排除しましょう。というわけで、他の有力一族を次々とどかします。842年承和の変から始まっての969年の安和の変でとりあえず、他氏排斥終了。
で、邪魔する一族がいなくなったら、今度は一族内での権力争い。そして最終的には藤原道長が栄華を極めます。娘を次々に入内させて、外祖父として権力握る。彼の娘は3人も天皇に嫁入りしています。一家四后なんて、他にないんじゃないかな。で、うかれて呼んだ有名な歌。
この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることの なしと思えば
うわー…すげぇこと言ってるよ。このおじさん。
で、次は平氏ですね。
邪魔な源氏を排除したあと、平氏の人々は栄華を極めます。
「平家に非ずんば人に非ず」
なーんて、こっちもこっちですごいこと言ってます。
平氏は、自分の一族はけっこう大切にしているイメージかな。
だって、自分の一族を高位高官につけてるし。
で、ついでに清盛は自分の娘を高倉天皇に入内させて、安徳天皇を手に入れて外祖父として…って、これって貴族の発想ですよね。武士なら、もっと武士らしいやりかたをしてほしかったなぁ。
源氏は、一族内での紛争がたっぷり。藤原氏の内紛って、もちろん殺した例もあるけど、殺さずに遠国へ配流してることのほうが多い気がします。でも、源氏は一族内で殺しあってますよ。平氏と違って、一族を大事にしてるイメージはないな。それよりもむしろ、主従関係のほうに重点を置いてる感じがします。
特に頼朝。義仲やら義経やら殺してます。ついでに言えば、義仲の父は頼朝の兄に殺されています。でも、「ご恩と奉公」なんて、御家人は大切にしてる。
で、最終的には三代将軍実朝が甥っ子の公暁に殺され、源氏は三代で潰えた、なんていわれるわけですね。
源氏を受け継いだのは北条氏です。でも、北条氏って本当は平氏sideなんですよねー。でもまあ、うっかり政子さんが頼朝とくっついちゃったおかげで、真っ先に平氏を裏切るわけですが。持つべきものは将来性のある夫を選ぶ娘ですか。
彼等は、他氏排斥タイプですね。もともと北条氏は御家人でしかありません。それが、政子さんが頼朝の奥さんだった関係でまあ、他の御家人よりはスタートがいいわけですよ。それで、そのまま突っ走って。気がついたら、執権政治なんてやってました。他の御家人にしてみれば、非常に面白くない状況ですよね。というわけで、有力御家人は反乱を起こしたり、言いがかりをつけられて倒されたりなんかしているわけです。鎌倉末期で生き残ってたのは、足利氏くらい。だから、尊氏さんが挙兵しなかったら遅かれ速かれ足利もつぶされてたと思うな。だって、足利氏って源氏の棟梁になるわけだから…キケンで厄介な存在だったと思いますよ。
将軍を天皇にたとえるなら、執権は摂関なわけですよね。んでもって、時頼以後の得宗専制政治…ようするに、それまでは執権が権力を握ってたわけですが、執権を退いても、得宗(=北条氏の家長)が権力を握り続けるわけ。あれ、これって何かに似てるよね。そうです、院政ですよ!
こんな感じで、それぞれに権力の維持の仕方があるわけなんです。
どの方法が一番よかったか…なんてことはわかりませんが、どの方法にしてもいろんな人の恨みをかってそうですよね。権力を手に入れるってことは、他の人を押しのけるってことだから、それはしょうがないことかな。
だから、大事なのはきっと権力を手に入れた後なんですよ。でも、あんまり栄華が続いていると、それが当たり前になってきちゃうから、どの一族も滅ぼされていくんだ。…いや、摂関家はその後も続いてるけどね。
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