忍者ブログ
白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
[37]  [36]  [35]  [34]  [33]  [32]  [31]  [30]  [29]  [28]  [27
Sat 18 , 08:42:28
2025/01
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Thu 23 , 23:37:56
2007/08
中世の土地制度について、イマイチよくわからなかったので先生に聞いてみました。忘れないうちにちょっとメモしておこーっと。


えーっと、まず、守護と国司の違いについて。
両方とも、ひとつの国に一人派遣されます。
守護は幕府から任命され、国司は朝廷から任命される。
国司はその国の農民たちから税を取るけれど、守護はとらない。
じゃあ、守護はただ働きなのか?
結論から言うとそうなのかもしれない。
ただ、彼等は彼等で土地を持っていて、そっちからの収入で十分生活できるからあんまり問題はないみたい。
仕事の違いで言うと、国司は税の取立てとか政治方面で、守護は警察隊みたいなもの。大犯三カ条とかあるよね。
ついでに、地頭も警察みたいなもの。治安維持が目的。田舎武士で、こっちは税を集めて上に持っていくわけなんだけど、そこから自分の分もちょっともらってるみたい。土地の管理人みたいなものかな?

あ、そうそう、国衙領と荘園の違い。
大雑把に分けてしまえば、荘園は私有地で国衙領は国の土地。
国司は、国衙領に対して支配権はあるけれど所有権はありません。4年で任期を終えて帰っていくしね。
荘園は、主に貴族の私有地。これは、寄進がはやってた時代だし、大寺社や上級貴族が多いかな。それに対して、国司も貴族は貴族だけど中流貴族が多いの。だから、都での身分で言えば荘園領主の人たちの方が国司よりもえらいことになる。
でも、ここらへんが複雑でして、荘園の持ち主はその貴族たちだけど、その荘園は国にあって、国の支配権は国司にあるもんだから、その国においては、国司である中流貴族たちのほうがえらいことになっちゃう。とは言っても、荘園領主たちは、たいてい都にいるんですけどね。
で、荘園の人たちは、もちろん荘園領主に税を納めなくちゃいけないわけですが、じゃあ国には納めなくてもいいのかといえば、そういうわけでもない。ちゃんと国にも納めなくちゃいけないわけですよ。
でも、それって荘園領主にしてみれば面白くないですよね。国に納める文だけ、自分が取れるぶんが少なくなっちゃう。んなもんですから、頑張って不輸の権、つまり税を納めなくてもいいよ、っていう権利をもらえるように頑張るんですよ。で、その権利を認められた荘園のことを「官省符荘」とか「免田」とか呼ぶらしい。そうなると、手出しができないからみんなその権利を手に入れようと躍起になってたんだろうね。

とまあ、とりあえずはこんな感じかなぁ。
PR
COMMENT
name:
title:
color:
mail:
url:
comment:
pass:   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

[secret_check]
TRACKBACK
Trackback:
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新CM
[03/05 ・・・。]
[01/12 たっち]
[10/31 たっち]
[09/28 たっち]
[12/26 merange]
最新TB
プロフィール
HN:
性別:
女性
職業:
学生
趣味:
読書、昼寝
自己紹介:
更新はまったり遅いですが、徒然なるままに日記やら突発でSSやら書いていく所存ですのでどうぞヨロシク。
バーコード
ブログ内検索
徒然記 (c)静
template design by nyao
忍者ブログ [PR]