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白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
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Sat 18 , 10:51:53
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Sat 01 , 19:43:54
2007/09
あの二人がどういう関係だったのか、あたしには未だにわからない。
ただ、互いのことをとても大切に思っていたのだということだけは知っていた。


二人は、どこか似ていた。

「ねえ、シカマルとアスマ先生ってさ、仲いいよね」
「あー?」
任務が終わって、いつものように茶屋で団子を食べていた(もちろん、先生のおごりで)時に、ふと言ってみた。
シカマルはアスマ先生の背中にもたれてうとうととしていた。
(猫みたい)
意外に人見知りの激しいシカマルが、アスマ先生には最初からなついていた。いや、なついていたという言い方は正しくないかもしれない。気を許していた、とでも表現すればいいのだろうか。とにかく、あたしはその様子に内心ひどく驚いていたし、チョウジも驚いていた。

「仲いいっつーか…まあ、確かに気に入ってるけどな。こいつのことは」
シカマルはこたえるつもりがないらしく、あたしの言葉にうっすらと開いた目をもう一度閉じて全身をアスマ先生の背に預けている。
「アスマ先生ってシカマルには甘いよね」
団子を頬張りながら、チョウジがのんびりと呟く。
「そうか?」
「自覚ないの?」
「…おまえらにも、十分甘いと思うんだが」
「甘さが違うの」
「は?」
アスマ先生は、本気でわかってないみたい。多分、シカマルも気づいていない。
出会って、まだ1ヶ月ちょっと。
既に、シカマルもアスマ先生も互いを特別に見ていると思うのは、あたしだけだろうか。

「んー…」

アスマ先生が動いたのが気に入らないのか、シカマルが不満そうにごそごそ動いた。
「お、悪い」
そう言ってまたさっきみたいに座りなおすと、シカマルももう一度居心地のいい体勢を探して、眠った。

誰かのそばで、こんなにも安心しきって眠るシカマルを、初めて見た。
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