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白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
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Sun 09 , 21:25:09
2007/09
「ただいま」

聞こえた声に振り返れば、シカマルが立っていた。相変わらず、やる気のなさそうな雰囲気。
「おかえりなさい」
それでも、一緒にいられることが嬉しくてあたしは微笑む。
「ん…」
シカマルは冷蔵庫からお茶を取り出して飲むと、自分の部屋へ行ってしまった。

今のあたしたちは夫婦だから、一応寝室は同じ。でも、それ以外にシカマルもあたしも自分の部屋を持っている。勝手に入ってはいけない、完全にプライベートな空間。あたしは、未だにシカマルの部屋に入ったことがない。シカマルもあたしの部屋に入ったことはないけれど、それはシカマルがあたしの部屋に興味がないからだ。あたしは、入りたくても入らせてもらえない。
意味は全然違うのに結果が同じというのは、少し笑える。


シカマルは、まだアスマ先生のことを愛している。
それは、きっとあたしには想像もつかないようなひたむきさで、想い続けている。
これから先、どれほどの時間がたとうとも、あたしを一番に愛してくれることは、ない。
否、それどころかあたしのことを恋愛感情で見てくれることは、ないのだ。
本人にはっきりそういわれたし、それでもかまわないと言ったのはあたしだ。
それでも、シカマルがアスマ先生のことを思っているとき、あたしは泣きたくてしかたがなくなる。

『いのは、それでいいの?』
昼間のサクラの言葉を思い出す。
「いいわけ…ないじゃない」
でも、あたしがNoと言えばこの関係はそこで終わってしまうから。
サクラに言った言葉は嘘じゃないけど、本当でもない。
本当は、一番に思ってほしい。
いつまでも一方通行な思いは、ただ苦しいだけ。
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更新はまったり遅いですが、徒然なるままに日記やら突発でSSやら書いていく所存ですのでどうぞヨロシク。
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