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白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
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Thu 26 , 23:59:39
2009/02
戦国にさなだてを一つ。

狂気という狂喜(さなだて)

久しぶりの更新だというのに暗い…。
趣味に走ったブツですね。


真田幸村は自分が狂っていると知らないのですよ。戦国に生まれ武士の家で育った彼にとっていくさばにゆくことも、槍を振るうことも、人を殺すことも当然のこと。そして、団子を食べるのも鍛錬をするのも御館様と殴り愛(誤変換に非ず)をするのも当然のこと。
だから幸村にとって団子を食べるのも人を殺すのも同じ、当然のことなのですよ。
いくさばで活躍する=人を殺す→御館様のやくに立てる=嬉しいこと
団子=おいしいもの→食べると幸せ=嬉しいこと
幸村は「御館様のために…!」って戦っている人だから前しか見ていない。振り返った先にある自分が築いた屍の山を知らない。仮に知っていたとしてもその意味を知らない。だからどこまでも無邪気。どこまでも純粋に狂ったこども。

一方、政宗は育った環境も環境だし、若くしてすでに奥州を負って生きているわけで、自分の采配ひとつで幾千万もの人の生死を決めてしまうことの重さをいやというほど知っているので命というものに対する考えが非常に重い。奥州を愛していて心から守りたいって思う気持ちとは別に、自分にはもうこれしか残されていないんだ、っていうどこか追い詰められたような必死さも相俟っていろいろなものが見えすぎちゃっている。
だから、自分の持つ狂気を知っているし幸村の狂気にも気づいてる。
無邪気に笑うことのできる幸村を皮肉でも嫌味でもなく、本心からうらやましく思っているからその無邪気さをなくさないで欲しいと思うけど、それと同時に幸村の狂気が怖くて仕方ない。
幸村は政宗のなりたかった憧れそのものだけど、政宗にとって未知の生き物でもあるんです。

自覚のない狂気を持つ幸村を政宗はどこまでも純粋で無邪気な存在だと思っているけど、本当に純粋なのは自分の狂気さえ諦めて見つめる政宗のほうだということを、政宗は知らないのです。
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