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白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
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Sun 18 , 00:18:03
2007/11
それなのに、どうして今更こんなに悲しいのか。

シカマルはあたしのことをどう思っているのか。

はっきりさせたいのなら、聞けばいいのだ。
シカマルは嘘を言わない。
だから、聞けば本当のことを教えてくれる。
それが、怖い。

だって、おまえのことなんか好きじゃない、なんて言われたら立ち直れない。
本当のことを知りたくて、でも知るのが怖くて。
いつからこんなに臆病になったんだろう。

小さいころからあたしはずるかった。
でも、こんなに臆病じゃなかったはずなのに。

(あのころに、戻りたいな…)

アカデミーのころは、楽しかった。
だって、みんな笑ってた。
あたしはこんなに切なくなるほどに誰かを好きになることなんてなくて、サスケくんを見てかっこいいって騒いで、サクラといろんなことを話して、シカマルとチョウジと一緒にいろんなところに行った。
悩みなんて、なかった。
成績は優秀だった。
友達もたくさんいた。
先生の覚えもよかった。
親にもめいっぱい愛されてた。

(あのころが、あたしの人生の全盛期だったりして)

その考えを否定できない自分がいる。
結婚した日、あんなに幸せだったのに。
あの日から、シカマルは何も変わっていないのに。
あの時のように、シカマルを信じられない自分が確かにいる。


優秀な成績をとるのは簡単だった。
ただ頑張ればよかったのだ。
でも、ただ頑張るだけではシカマルはあたしを好きになってくれない。
どうすれば、いいの。

シカマルのそばにいられるだけでいいと思っていたこともあった。
本当に、それだけで嬉しくて幸せだった。
それなのに、いつの間にこんなに贅沢になったの。
あたしの告白を受け入れてくれて、プロポーズにもオーケーしてくれて、今も、一緒にいてくれるのに。
この上なく、優しいのに。
それなのに、今度は一番に思ってくれなきゃいやだなんて。
アスマ先生の次じゃ、いやだなんて。

生きてる人の中での一番じゃなくて、全部の人の中での一番になりたいなんて、そんなこと望んじゃダメなのに。

いつから、こんなにわがままになったの。
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