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白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
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Sat 18 , 00:27:32
2025/01
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Sat 27 , 14:51:48
2007/10
ただいま、サナダテ(BASARA)が脳内でフィーバーしております。
というわけで、昨日少しだけ「ローマの休日」を見た結果、サナダテでローマの休日なパラレルの妄想がむらむらと…。

アン王女→政宗
ジョー→幸村



「今回の視察で、国家間の友好は成ると感じましたか?」
集まった一人が言った。
そちらに顔を向け微笑みを作る。
「国家間の…友情を信じます」
ゆっくりとあたりを見回す。
こちらを一心に見つめ続ける幸村を見て胸がチクリと痛んだ。
「人と人の間に、友情があるように」
幸村の隣りにはやっぱり佐助がいて、目が合った瞬間、泣きそうな顔で笑みを向けられた。
「我が国を代表して申し上げます」
強く張りのある声。
(幸村)
顔をそちらへ向け、その瞳を見つめる。眩しいほどに真っ直ぐな光に泣きたくなる。泣いて、一緒にいたいと縋りたくなってしまう。
「殿下の期待が裏切られる事は…ないでしょう」
殿下という呼び方に胸が痛む。名前を呼ばれる事は、きっともう二度とない。俺が幸村の名を呼ぶ事も、きっと。
ぎこちない幸村の笑みに俺も、内心を隠して精一杯の笑顔を返す。
どんなにわずかでもいい。幸村の記憶に残る俺が笑っているように。
「此度、殿下は多くの国を訪れたわけですが…」
無理やり視線をはがして新たな質問者に顔を向ける。視界の端に映る幸村はまだ俺を見ている。
その視線の熱さに焼尽くされる事ができればいいのに。
「一番、印象に残ったのはどこですか?」
「…」
黙っていると、傍らに立つ小十郎が急かすような素振りを見せた。
「…それぞれにいいところがあって、比較するのは難しいですが…」
見回せば、いくつもの期待に満ちた視線。
その中の一人と目が合って、考えるよりも先につぶやいてしまった。
「甲斐…」
皆がざわめく。
俺は幸村の目を見つめながらもう一度、今度ははっきりと言った。
「もちろん、甲斐です。俺は…この地を訪れた思い出を、一生忘れないでしょう」
言ってから、視線を逸らした。
泣き笑いのような表情を浮かべる幸村を見ていられなかった。
「ご病気を召されたのに、ですか?」
不思議そうな誰かの声にはっきりとうなずいた。
「それでも、です」
真田幸村に出会えたから。
生涯忘れられない、たった一日限りの恋をしたから。

きっと、一生、忘れない。
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