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白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
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Wed 24 , 23:31:47
2007/10
今日、授業で史料として与謝野晶子さんの「君死にたまふことなかれ」を読みました。日本史で、日露戦争をやってるんで。

最初の数行は、なんとなく暗記していたんですよ。
でも、ちゃんと読んだことはなかったかもなぁ、と読んでいたら…授業中だというのに、泣きそうになりました。
実際、目に涙が浮かんできて、まわりにばれないようにするのにちょっと苦労しました…。

私にも、弟がいます。
弟が戦争になんて行ってしまったら…考えるだけでも恐ろしいことなのに。
それなのに、家族を思って戦争に反対するだけで、「非国民」とののしられ、嫌がらせを受ける時代だったんですよね。
きっと、晶子さんのように戦場に赴く大切な人を思って涙を流した人は数え切れないほどにいたことでしょう。それでも、その悲しみを大声で訴えることすら許されない時代。
その中で、堂々と弟を思ってこの歌を詠んだ与謝野晶子という歌人を、心からすごいと思います。

もし、兄や弟が戦争に行ってしまったら。
私は、泣くでしょう。
泣いて泣いて泣いて、どうしようもないほどに泣くでしょう。
戦争を怨み、敵国を憎み、日本を嫌いになるかもしれません。
それでも、きっと私には晶子さんのように「非国民」と罵られてまでその悲しみを訴える勇気がない。
家族の無事を願う心に、戦争を憎む心に嘘はないのに、どうしてもその勇気がないでしょう。
自分が、周りから責められることを恐れてしまうでしょう。

ああをとうとよ君を泣く
君死にたまふことなかれ


幸いにして、彼女の弟は無事に帰ってきましたがこの戦争は数多くの命を奪いました。
日本兵も、ロシア兵も、数え切れないほど多くの命が奪われました。
戦争というものは、絶対にあってはいけないことです。
殺すことも、殺されることも、あってはいけないことです。
そんな世界はどこにもないのかもしれないけれど。
それでも、その事実は忘れてはいけないことだと思います。

この世ひとりの君ならで
ああまた誰をたのむべき
君死にたまふことなかれ
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