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白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
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Tue 19 , 23:36:29
2010/10
以前からずっと読んでみたいと思いながらも現在は絶版になっており歯がゆい思いをしておりました「有明の別れ」を父がネットで見つけて買ってくれました。
内容としましては、とりかへばや物語と夜の寝覚めを混ぜたようなものらしく、そのどちらも好きな私といたしましては垂涎の小説です。ただ、現存本が一種しかない、ということと後期物語は軽んじられていた風潮から、知名度も低く訳本もほとんどない状態です。父が今回見つけてくれた本も、原典の忠実な訳本なわけではなく、読みやすいようにいくつかの要素を削って小説として書いたものです。ただの訳本よりも小説にしてあるほうが読みやすいのは考えるまでもないことなのですが、やはり本来の話しもそれはそれとして読んでみたいなあ、と思いますが…何度も云うように訳本がほとんどないのでいっそ原典を読んで自分で訳したほうが早い…のかもしれません。
ぱらぱら…と見たところ、帝の主人公溺愛具合がすごくてにやにやしちゃいました。
回りから男色だという疑いをかけられるほどに主人公を溺愛し、女だということを知らないまま襲って主人公が女性だと判明→熱烈なラブコール→いろいろあって主人公がもとの性に戻りまして入内→ラブラブ?な感じの流れです。もー、帝ったら朝になっても主人公をはなさずにかわいがっちゃうんで大変です。
とりかへばや物語でも主人公は結局帝とくっつくわけですが、そちらの帝は大人の男なので、主人公があまり人には言いたくない過去を持っていることを察して、ほんの少しの恨み言を言ったりするけれど、それすらひっくるめて彼女を愛するんです。有明のほうの帝はとにかく主人公にぞっこんで、とりかへばやの帝に比べるとまだまだ青いです。

とりかへばやの女主人公も、有明の主人公も、きっと男装のまま生きても立派に生き抜けたであろう才能のある人ですが、望まない形で男に女としての性を見出され、本来の性に戻るんです。男に愛され女として生きる日々でかつて男装して生きていたころを懐かしくいとおしく思い出し、戻りたいと時には思いますが愛されている自覚が女としての自身に結びつき、そして男であった頃の考え方や知識のおかげでただ美しいだけではない、本当にすばらしい女性になっているわけです。
もしかしたら、男の身勝手さに振り回される運命だったので悟るしかなかっただけなのかもしれませんけどね。
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